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心が感じられるものを。

また
父の話題ですが

今日は家族で納骨してきました。

四十九日が終われば
早かろうが
遅かろうが
特に決まり事はないらしいのですが
季節的にも良い気候だし
家族が集まれる日でもあるので
百か日を迎える前に
済ませてしまいました。

ひとつひとつ
儀式的なことを
終えてゆくと
わたし達
そして故人も安心だと思えますね。


昔ほどしきたりに厳しくなかったり
核家族化と共に
とかく冠婚葬祭は簡素化され
新しいカタチも生まれ
認められつつ有る今の世の中。

受け入れる側のお寺によっては
後継者問題が深刻であるのをはじめ
檀家さんとも
昔ほどの結び付きなど薄れ
管理する費用であるとか
無縁さんを増やしたくないとか
いろんな事情を抱えているのだろうと
察します。

関心を持ってもらう為
いろんな工夫をされているんだな…と
お盆に久々お墓参りに
訪ねた時に思いました。

キンキラ眩しい御釈迦様がいらしたり
目を引くような文章や
飾りなどがありました。

もちろん檀家からのお布施が無ければ
できませんけど。

昔は並んで立ってお迎えしてくださる
大きなお地蔵さんたちは
いつも美しくて
お水や御線香やお供えが置かれていて
わたしたちも父に小銭をもらって
手を合わせてました。

お彼岸もとっくに過ぎて
お墓参りをされる姿もない
今日訪ねたら
管理が行き届いていないとまでは
言いませんが
鐘つき堂の周りも雑然としていたり
お地蔵さんたちのところも

手入れもなく
寂れていたように思えまして
事前に来ることが分かっていらっしゃる
住職さんからは
「ようお参り」のお声がけもなく
お骨を納めたあとに
短い読経をあげて引き上げられ
数十分ほどあと
わたしたちが帰るころ
ご挨拶して…と思い玄関を訪ねたところ
人ひとりいらっしゃらず…

呆気なく感じながら
帰宅の途につきました。

田舎の小さなお寺にですよ
子どもの頃は
お彼岸とお盆は
必ず家族で朝早くから
家を出て
車でなかったので
長い時間掛けて1日掛りでの
日帰り旅行のような感覚で

家族旅行はほとんどなくて
お墓参りが家族の大切な
数少ない年間行事のひとつでした。

管理するのに
人手なさそうですし
住職を引き継がれた方には
もしかしたら何か
兼任されていたりするのかも
知れません。
そこにどなたも住んでいらっしゃらない
かも知れませんし。

しかし
わたしたちにとったら
そうそう毎日通えないところの
しかも父の納骨という非日常。

昔の良き時代が
懐かしいと
思わずにはいられなかった
少し寂しい午後でした。

心が感じられるものを…

言葉ひとつ
言い方や態度など
またはもてなし

そして
作り出すことも

わたしはわたしなりに
気をつけたり

丁寧に
物事に接することを
大切にしたいと感じました。

石川呼穹

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