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【イタリア旅行記🇮🇹7日目:フィレンツェ③】メディチ家のお金持ちレベルを舐めてて反省する午後

*3週間のイタリア周遊記の7日目です。6泊するフィレンツェの2日目でフィレンツェ市内で観光します。

前回の投稿はこちらから▼

午後はメディチ家のお宅訪問「リッカルディ宮」

今日は無事にランチも食べれたから
(旅中はありつけないこと多々だから今日は優秀〜)
ここからまた怒涛のフィレンツェ観光開始です。
狭い範囲でも見るところが多すぎてみんなどうやってこなしてるのか謎。

エントランス

案の定、外観はどこかわからないくらい地味で、
中に入ると急に豪邸のお庭が〜
実はこれもメディチ家一族がわざとやった手法で、
民衆から金持ちなことを羨ませないため。
外から見たら「みんなとそんなに変わらない地味な暮らししてますよ〜」
って、思わせるようにしていたメディチ家トリック。
周りが地味でも家としてのサイズ感で言ったら圧倒的だけどね、、笑
住んでたコジモ一世も広すぎるって言ってたくらいだからね。

ちなみに建てた当初は角のアーチは自由に通れるように開いてたそうで、
後にミケランジェロが塞いだらしい。
そのために今はより閉鎖的に見えるのかな。

一歩入った外装もたしかに結構地味だよね
庭のレモンの木たちが可愛い
窓が騙し絵だし
「家にお金かけてませんよ〜」風
中庭に入ると急に装飾が目立ってきた
意外にもシックな階段を登って

あの有名な礼拝堂

来ました。早速のメディチ家の礼拝堂
想像してた以上にこじんまりしてるのに、想像以上の迫力。
隙間なんてないくらい絵と装飾で埋め尽くされてて
今まで見てきた礼拝堂の中でもベストオブ贅沢。

豪華絢爛系そんなに好きじゃないし正直そんなに期待してなかったけど、
ルネサンスの富豪が贅を尽くした場所だってことをなめてました、、
信じられないくらい美しい

ゴッツォーリ《ベツレヘムに向かう東方の三賢王》
この絵は部屋の四方全部だからこれは一部だけど
部屋の全景が撮れないくらい狭い空間で
絵が自分に迫ってくる感覚
上も横も
視界全部が煌びやか
豪華王ロレンツォ
お得意のイケメン化
実際はイケメンとは程遠かったし声も奇妙だったけど
振舞いや所作が綺麗で魅力的でもてたらしい
コジモと息子のピエロ
実際にみんなが揃ってることはないから
歴代が勢揃いの家族とフィレンツェの要人たちの集合写真みたいなもの
ロレンツォの弟のジュリアーノ
25歳の頃暗殺される
似てはないけど実際もイケメンで人気者だったらしい
唯一祭壇だけが無地の壁面がある
天井ももちろん埋め尽くされてる

他の部屋も見学

他の部屋は観光的にはおまけみたいな存在だけど、
あのメディチ家が住んでた家とはどんなものかって思うと
意外にお宅探訪として楽しい。
実際はメディチ家のあとはリッカルディ家の持ち物になってるから
あの当時のメディチ家の印象とはきっと違うんだろうなと思ったりもするけど。
その歴史の積み重なりも含めて堪能します。

広間はこれからなにか会見的なものがあるらしい
今も使ってるなんて最高の有効活用だよね
ずっと続く廊下
部屋なのか廊下なのかわからない
寝室かな
意外にもどんよりしてて、
ここで暮らすの嫌だなって思っちゃった
もっと大きい窓欲しい
鏡の間
両壁とも鏡に絵が描かれてる
ここまでギラついてると美しいのかは謎
鏡に写る自分、撮るよね
昔のプリクラみたい
地下は古代ローマ時代のもののプチミュージアムになってるっぽい
馴染みの顔もちらほら

次はメディチ家のお墓へ

メディチ家のお宅訪問ときたら、
もちろん続けてメディチ家のお墓も訪問します!
それにここは愛すべきミケランジェロの作品で有名な場所のひとつ。
今日何個目かもうわからないけど、念願必見スポットです!

歩いて3分で到着
近すぎてやっぱり街の景色撮ったりしてる余裕ない
教会の壁に腰掛けてるのいいよね
東京にもこんな場所欲しい

入口迷いながら入場

外観のドーンとした教会とは別で、
お墓はお墓で入場料を払って別の入り口から入るらしく。
ちょっと迷いました。
入る時はセキュリティチェックがあったから、少しだけ並んだけど、
入っちゃえばただ広い空間で、混んではいなそう。

ここでもどっちに進むべきか迷う

歴代のトスカーナ大公家のお墓「君主の礼拝堂」

先に言っておきます、、本日2回目の舐めてて反省のポイント。

ミケランジェロの作品見に来たからこっちのお墓は「まーさっと見ておくか」と思って入り込んだら、また想像以上の空間すぎて言葉失うという。
やっぱりメディチ家を舐めたらダメですね、、
スケールが想像のはるか上すぎて、周りの人々が豆みたいだし、
世界中から集められたという大理石と宝石の美しさには圧倒されるしで。

何この贅沢美しい空間は!
森の中にいるような緑の色数の多さ
高すぎて高すぎて
見上げるの疲れて椅子に座って休憩しながら
呆気に取られ中
人が眠る場所とは思えない大きな棺
そして仰々しすぎる

ミケランジェロが手がけた「新聖具室」

待ちに待ったこの瞬間!
ついにミケランジェロが作ったメディチとの対面です!

なんでこの作品に心躍ってるかといえば、
憧れて入学した大学にこのメディチの霊廟の石膏像があって、
ずーっと見てきたし、描いてきたしで。
まさに青春の象徴のような像だからっていうのが大きいかも。
あとはこの作品から読み取れるミケランジェロの心情と計画も好き。

左から「夜」「ジュリアーノ・デ・メディチ」「黄昏」
石膏室で見てたメディチの本物が!
ここに!
メディチ以外の4体は時間の寓意なんだけど
「夜」を表す女性の足元にだけ
寓意の意味を教えてくれる梟がいるんだけど
他の像には何もないからやっぱり未完なのは否めない
左から「夜明」「ロレンツォ・デ・メディチ」「夕」
顔に手を置き物思いにふける姿は
中世ではグータラの象徴だったけど、
ルネサンス以降は「天才」を意味するようになる
ミケランジェロ自身もよくそのポーズで表現されてるしね
天才というのはよく悩み考える者
ミケランジェロの女性はいつもとっても男性的

ちなみにこのミケランジェロがつくったメディチ家の若者2人は
本人とは全く違ってかなりイケメンにつくられてて。
ミケランジェロいわく、
「500年経ったら顔なんて誰も気にしなくなる」って言ってたらしい。
美青年好きのミケランジェロらしく、美しいものを作りたい欲求と
当初のメディチ家に恩義を感じながらも、暗雲立ち込めはじめたこの時代の
現メディチ家への抵抗する気持ちもあったのかもとか。

ちょうどこの制作後、この部屋の下に身を隠した末に
ミケランジェロはフィレンツェから逃亡することになるから
最後の抵抗がこの作品に込められてたりってつい思ってしまう。
ここにいるとなんか切なくなるね。
いつかこの地下も入ってみたいな。

ミケランジェロの最後の聖母子像
2人のメディチの目線を追おうとこの像に行き当たる
実際はこの聖母子像の下にメディチ家の2人は眠ってるそう

16:00 メディチ家関連の見学終了〜

メディチ家の資産力の凄さに圧倒されながらあっという間に午後は過ぎて
外に出たらいい感じに夕方に。
今日はずっと曇り予報だったから室内系の観光地を集中して回ったけど、
この時間に少しだけうっすら晴れ間が〜
ちょっとでも青空見えると嬉しい。

この丸い屋根の中にあの大きな礼拝堂があるなんて信じられない
こんなに質素に見えるのに
中はすごい豪華で壮大でなんか騙されてるみたい

次の目的地へ

今日の観光はここで中盤くらい。
すでにお腹いっぱい感あるけど、、まだまだ続きます。
あと、本当は休憩したい!
けどもう少しで次の目的地が閉館してしまうから心を鬼にして
無休憩で急いで向かいます。

駅周辺へ
ここまでも徒歩5分くらい
相変わらずどこに行くにも近い

またまた念願のずっと憧れだった教会に来たんだけど、
また長くなってきたからこの辺で
次回の投稿にしようと思います〜。

ここを振り返ると
ここも念願だったあの教会が!

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