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起立性調節障害の治療の壁

起立性調節障害、朝起きができないことによる欠席の治療を続けてきて、体調自体が改善される割合は随分上がってきました
症状自体を治す方法の目途は立っているのですが、 どうしても超えられない壁が2つあります

一つ目の壁は味と剤型(粉とか錠剤とか)
味に敏感(偏食も多い)なお子さんも多く、粉が飲めない(時に粒がのどを通らない)方も多い

漢方薬で粉が飲めないので錠剤だけと言われると打つ手は著しく減ります
全ての症状に対応するのは難しいというしかありません

味を我慢して飲んでくださる方は稀です
オブラートも服薬ゼリーも、何かに混ぜて飲むことも難しいようです
この辺り、病気そのものと関連している可能性があるのですが、これでは治す手立てがありません

二つ目はお子さんに学校に行きたいという思いが見られない場合
夜、静かになってから朝までipadでイラストを描く、ゲームをするというお子さんに何人出会ったでしょう
そのお子さんたちは学校よりもやりたいことを優先するため、頑として昼夜逆転の生活リズムを崩しません

ご本人とご両親の間の考えの食い違いも多々見られました

これらの子供さん達とご両親に、私達がどこまで関わるのか、関われるのか、ゴールをどこに設定するのか、事前のカウンセリングはとても重要です

味の問題は、ある意味センサーが敏感=社会生活でも色々なことを感じてしまう、ことにつながるのかもしれません

そうすると発達の問題にも触れなければをならないような気もしています

ここは何とか第一段階として、センサーに働きかけることで、服薬できるよう、一つ目の壁を乗り越えてみたいと思います


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