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1825年 (西暦1903年) ネパール 2トラ金貨 プリトビ・ビール・ビクラム

発行国: ネパール
直径:約29 mm
重さ:約23.32 g
素材: ゴールド

直径は1トラ金貨と2mmしか変わりませんが、重量が約2倍(2tola=23.32g、1tola=12g)で、いわばトラ金貨のpied-fort(ピエフォー)となっております。

(2トラ金貨の側面)

このコインは当時のネパール7代国王プリトビ(Prithvi Bir Bikram:在位:1881年 - 1911年)統治下で、1903年に発行された2トラ(TOLA)金貨になります。

(プリトビ・ビール・ビクラム・シャハ)

しかし、当時のネパールの経済規模から考えて、発行枚数はかなり少ないと思われます。

 1トラ金貨ですらコイン市場で滅多に見ませんが、2トラ金貨に関しましてはほとんど幻となっており、今回の金貨はPCGSで単独鑑定、1枚のみとなっております。

現時点で、世界で1枚しか鑑定がありません。

当時のネパールで使われた金貨の単位にはダム(DAM)、モハール(MOHAR)、トラ(TOLA)がありました。

金の含有量はTOLAが一番多く、DAM=金0.04グラム、MOHAR=金5.6グラム、TOLA=金12.48グラムになります。

この時代のネパールも政治的にもかなり混沌としておりました。

1881年5月、祖父王スレンドラの崩御によりプリトビ・ビール・ビクラム・シャハ(Prithvi Bir Bikram Shah:在位1881年 - 1911年)が5歳で王位を継承。

だが、実権は先代同様ラナ家に握られており、プリトビも王権を取り戻そうとしましたが、1911年毒殺され崩御しました。

トラ金貨に関しては、父プリトビの方が価値が高く、息子トリプバンより全然高値で取引されております。

近年は、アジアのコイン、特に有望なものに資金が流入してきております。

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