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自己紹介|ボーッとするのもいいじゃない

ある最新の研究では、94名の男女を対象にした興味深い実験が行われました。

被験者には「今すぐもらえる小さな報酬」と「後でもらえる大きな報酬」、どちらかを選ぶタスクを与えます。
同時に、彼らがどのくらい「タスクと無関係な思考(=ぼーっとする時間)」にふけっていたかを測定しました。

結果、驚くべきことが判明!

**「ぼーっとしている時間が長かった人ほど、大きな報酬を後で選ぶ傾向があった」**んです。

これ、どういうことかというと…
「ぼーっとする時間」は、ただの“集中力がない時間”ではなく、むしろ未来を見据えて合理的な判断をする力を高めている可能性があるってこと。

短期的な誘惑よりも、長期的な利益を優先できる。
これって、目標達成にとってめちゃくちゃ大事なスキルですよね。

なぜ「ぼーっとする時間」が役立つのか?


じゃあ、なんで「ぼーっとすること」が長期目標の達成に役立つんでしょう?
その理由を3つのポイントにまとめました。

1. 未来を計画する力が働く

ぼーっとしているとき、私たちの思考は過去の出来事や未来の目標に向かうことが多いですよね。

これを「自伝的計画(autobiographical planning)」と呼びます。
例えば、
• 「来月の出費を抑えるにはどうしよう?」
• 「仕事のスキルアップ、何から始めよう?」

といった未来志向の思考が、無意識のうちに行われているんです。

この未来計画が活性化することで、目の前の誘惑よりも**“長期的なゴール”を意識する力**が育まれるんですね。


2. 目標を明確にしてくれる

ぼーっとした時間は、単に「考え事をしている」だけじゃありません。

過去の研究によれば、ぼーっとすることで創造性の向上や記憶の整理が進むと言われています。
これによって、「自分が本当に望んでいること」が自然とクリアになってくる。

「どんな未来を描きたいのか?」
「何を大切にして生きたいのか?」

こんな大事なことが、ぼーっとする時間の中でふと浮かび上がること、ありませんか?

自分の目標が明確になるほど、達成までの道筋はシンプルになります。
だからこそ、ぼーっとする時間は侮れないんです。


3. ストレスを減らして冷静さを保つ

忙しい毎日の中で、頭をフル回転させてばかりいると、どうしてもストレスがたまりますよね。

でも、ぼーっとする時間は現実のタスクから一時的に距離を置くことで、ストレスやプレッシャーを和らげる効果があります。
このリラックス状態が、冷静で合理的な判断をするための余裕を生むんです。

「今すぐ得られる快楽」よりも、「未来の大きな目標」へと意識を向けられるのは、心に余裕があるからこそ。
ぼーっとすることは、その余裕をつくるための大切な時間なんです。

でも、「ぼーっと時間」には注意も必要

もちろん、すべての“ぼーっと時間”が目標達成に役立つわけじゃありません。
逆効果になるケースもあるので、次のポイントには注意しましょう。
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・集中力が求められる場面での“ぼーっと”:試験中や会議中にぼーっとしてしまうと、当然ながらパフォーマンスは低下します。

・過剰なマインドワンダリング:過剰になると注意力を維持できなくなり、日常生活に支障が出ることも。特に、ADHDや慢性的なストレスを抱える人は要注意です。


効果的な「ぼーっと時間」のつくり方

「良いぼーっと時間」を日常生活にうまく取り入れるには、ちょっとした工夫が必要です。

1. 散歩や軽い運動中にぼーっとする

歩きながら意識的に頭を空っぽにして、未来の目標や計画について漠然と考えてみましょう。
自然の中を散歩すると、リラックス効果も倍増です。

2. 単調な作業中に目標について考える

家事や通勤、シャワー中など、体が“自動モード”で動いているときは、最高のぼーっとタイム。
この時間に、「理想の未来」や「達成したい目標」についてゆるく考えてみると、思わぬひらめきが生まれるかも。

3. デジタルデトックスをする

スマホやPCは“ぼーっと時間”の大敵。
一日のうちで少しだけ、デジタル機器から離れる時間をつくると、自然と思考が未来へ向かいやすくなります。




まとめ:ぼーっとする時間は「未来への投資」

一見無駄に思える“ぼーっとする時間”も、実は長期目標達成には欠かせない大切な時間。
未来を計画し、目標を明確にし、心に余裕をつくるために、ぼーっとする力=マインドワンダリングを上手に活用していきましょう。

「ついぼーっとしちゃう…」なんて自分を責める必要はありません。
むしろ、その時間はあなたの未来の成功に向けた**“最高の準備時間”**かもしれませんよ。

さあ、今日も少しだけ、ぼーっとする時間をつくってみませんか?

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