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みたもの、よんだもの、きいたもの

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わたしのこころをあたたかくしてくれるもの
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#コラム

ていねいなくらし の中で季節を感じること

いつの間にか冬が終わって春が来て、梅雨に入り、もうすぐ夏を迎える。 こんなにはっきりと四季を味わえる日本って、とても恵まれていて最高だな、思う。四季があるということは、その季節ごとに多くの食材が旬を迎え、楽しむことができるのだから。 自宅で過ごす時間が増えて、一日三食作って食べることが増えた。季節の移ろいを店頭に並ぶ野菜で感じることのできる1年はなんて豊かなんだろう、と思う。 そんな季節の感じ方を2冊の本から学んだ。 土井善晴さんの家庭料理に関する考え方にとても感銘を

「リベラルアーツ(的読書)」はじめます。

 なんだか、冷やし中華的なタイトルですが、いたって本気。そして、ここにアウトプットすることで逃げられないようにしようと言う作戦。最近、至る所で耳にする「リベラルアーツ」という言葉が気になりはじめたのはここ半年ぐらい。どこかで、自分でより深く考えるためには「リベラルアーツ」のような基礎的知識が必要になると読んでから、なんぞや?と調べはじめた。リベラルアーツとは、いわゆる大学教育における「教養科目」とも言われるのだが、恥ずかしながら大学生の時は卒業のための必須取得科目、としてしか

読書のお供にノートブックを。

「死ぬほど読書」 丹波宇一郎 著  を読みました。 とても素晴らしい経歴を持つ方が、「こうあるべき」ではなく「私はこう読んでいる」というスタンスで読書術について書いた本です。 そもそも読書術というのは、ひとそれぞれ癖があるものだと思っているので、人の真似をするべきではないと思っています。自己流でも誰にも迷惑をかけないと思うので、今までその類の本は読んだことがありませんでした。 以前、書店で見かけたときにちらっと読んだイントロ部分がずっと印象に残っていて、今回手に取ってみ

続・読書のお供にノートブックを

先日、「死ぬほど読書」丹波宇一郎 著 を読んでいてもう一つ気になっていた言葉。 考えることによって、情報が有機的に結合し、知識になる。読書で得たものが知識になるのは、本を読む行為が往々にして「考える」ことを伴うものだからです。 本で得た情報を、ノートに書きだすことで頭に残ることは前回語った通りなのですが、そのプロセスには続きがあって、自分の【知識】にするためには「考えること」が必要になるということです。 私の実感としては「書き写す」だけであれば、それは身体が覚えてい

争いがもたらす悲しい結末|「世界の果てのこどもたち」中脇初枝 |読書記録

最後のひとりまで戦って、玉砕するはずじゃなかったの?何のためにみんな死んだの?何でおかあちゃまもおとうちゃまも死んだのに、まだ生きている人たちがいるの?茉莉の問いにこたえるものはなかった。 初めて中脇初枝さんの本を読んだ。これはドキュメンタリー?と思うほどリアリティのあるストーリーに引き込まれ、450ページほどを一気に読み終えてしまった。巻末の参考文献を見るとずらっと並んだ25冊と最後に「その他多数の書籍を参考にしました」と書いてあり、驚いた。「満州事変」「満州開拓」「ソ連

「凪待ち」| 映画レビュー

サスペンスだと言われているが、実は犯人が誰だとかは、大きなテーマではないと思う。誰にでも、多かれ少なかれあるだろう自分自身との葛藤を、ギャンブル依存症という切り口で表現した共感性の高い映画なのではないかと思う。 ギャンブルやお酒をやめられない郁男に「ダメなやつだなぁ」と思いながらも、自分の中の好きになれない自分を見ているようでチクチクする。ちょっと足を踏み外せば、誰でも同じ道を歩んでしまう可能性があるのだ。そんなリアリティがひしめくこの映画を、きっと多くの人が「アイドル」と