「つながり」を見よう
どのようなことでも「つながり」をもちます。
過去は今とつながり、今は未来とつながり、因果応報、原因と結果はつながっています。
東洋医学で、気血の通り道のことを経絡といい、経は縦のつながり、絡は横のつながりを表します。
西洋医学でも東洋医学でも「筋肉」は存在しますが、「経筋」という言葉は東洋医学独自のものです。経筋とは、筋肉と筋肉のつながりのこと。
日常の生活において筋肉が単体で動くことはなく、実際的には複数の筋肉が同時に動くことによって、一つの動作が行われます。
例えば、腰の筋肉と大腿部裏側の筋肉は骨盤を通してつながっています。よって、腰痛を治療する際には、腰の筋肉ばかりに焦点を当てるのではなく、腰の筋肉とつながりを持つ他の筋肉や臓腑、さらには思考や精神といったものにも目を配らなければなりません。
一つの筋肉は他の筋肉とつながり、
一つの筋肉は臓腑とつながり、
一つの筋肉は心と繋がり、
一つの筋肉は物理的に、あるいは心を通して外の世界とつながっています。
大腿部裏側の筋肉や、臓腑や、心や、生活環境をよくしなければ、その腰はよくならないかもしれません。
逆にいえば、大腿部裏側の筋肉の緊張を解く、臓腑を活性させる、心を落ち着かせる、生活環境を整えて人間関係を円滑にする、といったことで腰痛が治るがが可能性十分にあるということです。
読んでくれてありがとうございます。
「木を見て森を見ず」とは、小さな事にばかり目がいき、全体を見通さないたとえ、さらにはそれを戒める言葉です。
視野を広くもちたいものです。
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