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【日本一治安の悪いフェス】『DEAD POP FESTiVAL 2024』をフロア目線でレポる【YOASOBI/The BONEZ/ano/Awich/Crossfaith/coldrain/SiM】

👿※タイトルの「治安悪い」はリスペクトと愛を込めた比喩です※👿

よくセットリストやMCは回ってくるけどモッシュやサークルに参加した側の感想って回ってこなくないですか?

という訳で!数あるフェスでも日本一と言われている治安の悪いフェス(褒めてる)、SiM主催「DEAD POP FESTiVAL」を私が見た景色のまま書こう!

(相変わらず筋肉痛でバキバキのまま書いてる)

↓ 公式のレポはこちら


YOASOBI

元々YOASOBIは好きで曲を聴いていたものの、去年のロッキンで初YOASOBIをキメ、ikuraちゃんのカッコよさに度肝を抜かれて沼落ち。

その後ドラムにCrossfaithのあまたつが参加が決定し、「YOASOBIのメタル化」によってYOASOBIのオタクと化した人間・私が爆誕。

Ayaseの申し出によりYOASOBIがトップバッターというタイムテーブル解禁時から異常自体が発生。モニターで出演アーティスト紹介を終えた途端、SEリフトがわらわらと湧き起こる。

国内フェスでトップバッターでYOASOBIが見れるレアさを噛みしめながら、真昼間に投下される「夜に駆ける」で昼夜逆転ライブが開幕。

続く「祝福」ではそんな私も熱気に押されてラスサビでダイブ。リフトを頼んだお兄さんが快く肩車してくれて、隣のお姉さんが「行ってらっしゃい」とハイタッチしてくれて、近くのお兄さんも「いけいけ!」と前方に押し出してくれて、隣の肩車されお兄さんと肩組んで、サビで転がって、マッチョなセキュリティさんにキャッチしてもらって、最高の景色を見させてもらってありがとうございます!

ikuraちゃんが「初めまして!」と挨拶するも、YOASOBIの圧倒的知名度に加えAyaseさんが以前ラウドバンドをやっていたことは周知の事実、Crossfaithのあまたつがドラムサポートに参加したことにより「ようこそこちらの世界へ!」と言わんばかりのウェルカムっぷりにステージとフロアの温度差は初っ端から無く、むしろステージのYOASOBI側も全員「このくらい荒れて当然♪」ぐらいの自信に満ち溢れていた。

人気曲「セブンティーン」ではBa.やまもとひかるのゴリッゴリのベースがボーカロイド特有の軽快さを精強な低音で彩る。

やまもとひかるのベースとあまたつのドラムの相性が良すぎる。今回リズム隊が下手に配置された絶妙な三角構成が程よいアンバランスを作り出していて、このバランスが低音好きにはたまらないのだ。

Ayase「8年前ラウドバンドやってて、その時からSiMもこのフェスも憧れてた。この場を借りて感謝します、ありがとうございます!」

「ポップスだからお手柔らかにとか思ってない!」と天下を現在進行形で取り続けるトップミュージシャンだから言える"最強で無敵"の皮肉に、「Ayaseに最高の景色を見せよう!」とライブキッズが大奮起。

国内外で歴史的特大ヒットを樹立した「アイドル」では炎が噴射する特効を使うが国民的人気ユニット、いやDPFに限れば”ロックバンド”のYOASOBIは荒れ狂うフロアの方が特効、モッシュ、ダイブ、サークル、ハーコーに加えてコール、ペンライト、オタ芸とライブでの盛り上がり方を1曲全てに詰め込んだフルコースが各所で大発生。

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「祝福」では「俺がキャリバーンだ~!」と言いながらダイブしてるガンダムがいたり、「勇者」では次々と湧き出るリフトに「ヒンメル通ります~!」と掛け声があったとSNSで見かけて後に爆笑していたが、思えば【推しの子】主題歌の「アイドル」では、星野アイにもアクアにもルビーにもなろうとしているひとがいなかった。

そこで気づいたのだ、「アイドル」は星野アイの曲であることに変わりはない、でもライブでの「アイドル」の主役は曲でもYOASOBIでもなく、ステージ対客という構図がある限り、私たち客が主役であり、私たちの存在が「アイドル」という曲を完成させる使命感がある重要なピースなのだ。

だからモッシュ、ダイブ、サークル、ハーコー、コール、ペンライト、オタ芸と情報量が多すぎるほどに各々が好き勝手各々の盛り上がり方をしても、一体感が凄まじいのだ。

曲調的にはあんまり出なさそうだなと思っていた「勇者」だが、前述の通りそんなのお構いなしに続々とダイバーと言う名の”勇者ヒンメル”の登場でリフトの壁が作られ、次から次へとダイバーを”葬送”。

そんな秩序あるヒステリックな興奮が冷めやらぬまま、軽快なアップビートと転調の激しい高難易度の「怪物」をあっさりと歌い上げるikuraちゃんの歌唱力と持ち前の透き通る歌声が、人混みをすり抜けて耳に入ってくる率直な爽快さがたまらなく気持ちよく、改めて野外フェスの醍醐味を噛みしめる。

最後はikruraちゃんの「皆さんの歌声が聴きたい!」で「群青」で大合唱&ダイバーの嵐。

「YOASOBIでモッシュダイブしたいだけでしょ?」いやいや逆逆、YOASOBIがカッコイイからやりたくなるんだ。

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YOASOBIの"お遊び"の幅が広がったように思えた伝説級のライブ。メタルと化したYOASOBIを是非定期的に見せて欲しい、Ayaseに最高の”祝福”を見せると約束して。

The BONEZ

今年のビバラで初めて見て無事沼落ちしたばかりの超新参者が早くもDEAD POPでリピート。途中から後ろでゆったり大人見。

JESSEさんが「セキュリティさんもコロナ禍でいなくなった人が戻ってきたし、新しい人も育ってきてる」とスタッフに感謝を述べていたことが印象的だった。

ライブの凄さを表現するにあたって「一体感が凄い」と表現することが多いが、なかでも圧倒的にThe BONEZは桁違いだった。

「SUNTOWN」で出来上がったまるで火口のような超巨大サークルの中心にいたのはパパに肩車されるキッズ。未来のロックキッズを優しい目線で見守る平和で微笑ましい光景に大感動。

これだよ、私が見たかった光景はこれだよ、何がモッシュダイブ論争だよ!

以前、初めてThe BONEZを見た時「全員池袋ウエストゲートパークのキングみたいだった」と表現したのだがそれは2度目でも変わらず、今回そう思った解像度が上がったのだ。

バンドとファンという構図において、お互いの信頼度が物凄くがっちりと厚い。彼らは未来をロックで守っているのだ、それにファンも応えてThe BONEZを、ロックシーンを守ろうとしているんだ。だから沼るんだ。

ano

始まる前から既に超満員のカオスステージ。あのちゃんは舞台挨拶で見たことあるが、ライブを見るのは初めて。実はアイドル時代にプライベートでお見かけしたこともあり、あのちゃんとはまあまあ縁がある。

2曲目の「Peek a boo」のエッジの効いたロックサウンドに乗るすぐどこかに消えてしまいそうな独特で繊細な歌声に「この人は音楽で勝負している」と一発で確信した。

正直あのちゃんの曲をあまり知らずに見に行ったのだが、まさかあのちゃんの曲で、さらに序盤でこんなガッツリハートを掴まれるとは思っていなかった。

次の「普変」では続々とリフト&ダイバーが大量発生。近くにいたニキ1に「お姉さん行く?」と声をかけられるも初めて聴いた曲だったためダイブする訳にはいかず「行かない!誰か行って!」と周りに声をかけたところ、近くのニキ2が「俺行きます~!」と言い切る前に別のニキ3に勝手にリフトされるという超カオスでパンクなanoライブが中盤にしてすっかり完成。

あの「噂通り。僕のことバラエティから入った人もいると思うけど、ここではそんなの関係ない!」

BPMの早い「猫吐極楽音頭」では後方でハンドスピナーばりの高速サークルピット、「ニャンニャンオエー」という歌詞のせいか、ぐるぐると走っているとき猫になった気持ちになった。

大ヒット曲「ちゅ、多様性」ではあのちゃんオタクからあのちゃんでダイブしたいライブキッズ、ドルヲタ文化の指差しリフトや振り完コピ勢など"多様"な人間が”ゾンビ”のようにゾロゾロと頭上に現れる。

下にいる人間も「ゲロチュー♪」と歌いながら次から次へとダイバーを送りまくってた訳だが、冷静になると「ゲロチュー♪」と歌いながら人を転がしており、しかもみんなダイバーを「いけいけ!」「行ってこい!」と、もはや覚醒したデンジ並みにノリノリで送り出しているのだ。なんて治安が悪くて平和なゲロソングなのだろうか。

"病み(闇)系アイドル"という新ジャンルを確立したアイドル時代、そして現在カリスマタレントと大ブレイクを重ねた今のあのちゃんの持つ表現力と力量はDPFで大爆発。

「SiMと新潟で対バンした時に出来なかった曲をやる」と話した直後、"巨大母艦"が襲来したかのような不穏な轟音が鳴り響く。そして映画「デデデデ」で声優&主題歌をコラボした幾田りらがサイレント&サプライズ登場、凛として時雨TKプロデュースの「絶絶絶絶対聖域」を投下。

元々凛として時雨が好きな私にとって、YOASOBIとあのちゃんが同日出演が発表された瞬間確信したのだ、絶絶絶絶対にこの曲を2人でやると。だからこの曲を聴きに来たと言っても過言ではなかった。

奔波なTKサウンドの豪雨に、令和のトップ歌姫の参上で”侵略者”並みの無限ダイバーが降るわ降るわ、さらに畳みかけるように2人の必殺シャウトでフロアをオーバーキル。

転がるダイバーの隙間から見るあのちゃんといくらちゃん…いや、ダイバー越しに見る「門出』と『おんたん』は何にも代え難いクッソ最高の絶景だった。

ラストは2人で幾田りら作詞作曲の「青春謳歌」を披露。門出ととおんたんの日常を覗くかのような微笑ましい曲はまさに台風一過、悪魔的フロアを一掃するかのよう爽やかに歌い上げて終了。

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あのちゃんを生でパフォーマンスを見た感想は、物凄いバランス感覚を持った人だと思った。

強いてあのちゃんのライブのテーマをつけるなら「僕も曲も見て欲しい」と表現すればいいだろうか、振りや衣装を含めアイドル出身ならでのステージでの魅せ方が上手すぎる。

あのちゃんは声もキャラクターもルックスも全て個性的で一見プラスの要素が多いのだが、ライブでのパフォーマンスは不思議と引き算のように見えた。

おそらく「その域には到達できない」という明らかに常人では手に入れられない、かつ届きもしない距離があって「僕は君のことなんでどうでもいいけど、君は僕を絶対好きになれよ」と自分勝手に突き放すような、完全に”あのちゃんでしか取れない距離感だからこそ出来る魅せ方なのだ。

「音楽性はポップだから」と油断していたが、完全にオワタ。

Awich

正直「名前は知っている」だけの浅い人間なのだが、普段縦ノリヒップホップを聴かないため「逆にDPFでしか見れないだろう!」と楽しみにしていた。スタイル抜群でセクシー、女の私もメロメロになるところから始まる。

「今はアリーナでもモッシュとか出来ないところ多いけど、ここはそういう場所って聞いたんだけど?」と火をつけさせ、「私の曲でダイブもありがとう!」とAwich初のモッシュ&ダイブに大興奮。

さらにここからAwich自らモッシュダイブさせることに覚醒するまさかの展開!

「そこ、モッシュの準備してくれてた!?じゃあ3.2.1でいくよ!」とすっかりAwichがモッシュの虜、ライブキッズを手のひらに取ればモニターに映し出される客席はサビが来るたびにサークルモッシュ、WOD、クラウドサーフの嵐。ヒップホップでのサークルモッシュはなかなか大きいからこそ逆にシュールだし、一方でダイバーは名の通りサーフしている感が出ていて見応えあった。

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初Awich、カッコイイだけではなく、歌声にも言葉にも"母なる偉大さ”のような力強さがあって、普段聴き慣れないヒップホップのメロディだったのだが、Awichのなだらかでタイトな歌声が「しっかりしろ!」と背中を叩いてもらうような感覚があった。

日本での”言霊”はとても繊細なものに感じるが、Awichは”言霊”と言うより、腸が煮え返るような憎しみをが腹の底から出したような、一つ一つに力強く生命が宿る言葉たちだった。

呑気にポテトを頬張りながら後方でライブを見ていたが、本場のヒップホップを食らいながらのポテトがやたらと美味しく感じた。これは関係あるのか…?

Crossfaith

ここから怒涛のヘビーサウンドゾーン。

TK from 凛として時雨でドラムを時々叩いてくれているのでドラムのあまたつは何度か見ているものの、バンドとしてはおそらく個人的に約7〜8年ぶり。

しかも初めてCrossfaithを見たのが今は無き赤坂BLITZでSuchmosと[Alexandros]とCrossfaithという異色かつ今では考えられない人気バンドのレアな3Manである。

一発目の「ZERO」で一瞬にしてフロアは乱闘状態と化し、怯む間もなく「Monolith」のKoieさんの煽りでPAテント周り超巨大左回りに乱入。

え!?!走らないという選択肢があったんですか?!?!知らなかったなあ〜!!!

初っ端地獄絵図のフロアを更に地獄に突き落とすように「Countdown To Hell」、獰猛ながらも磨き上げられたメタリックさに世界レベルの力量をこれでもか!と言うほど見せ付ける。

重厚なサウンドが鳴らされるに比例して強くなる雨足はもはや演出のようで、ステージはまるでゲームの世界のラスボスの魔城のようだった。

ふとモニターを見たらteruさんがマイクでダイバーを殴っていて面白かった。

ラウドやメタルを知らない人もポップな四つ打ちで即座に巻き込んでしまう「Wildfire」では、SKINDREDのベンジーを呼び込もうとする前に「ベンジー、本当にロックスターみたいだから!」と再忠告するも、この蒸し暑さで重厚感あるファー付きコートでの登場で本当にロックスターだった。DEAD POP FESTiVAL、言葉以上にリアルが軽々と超えてくるから大好きだ。

全曲ラスボスレベルの強烈なパンチの効いた大技曲の連発で、あっという間に終わってしまった。

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地獄にはランクがあり、一番重い罪を犯したものは地獄の中でも別格である「阿鼻地獄」と呼ばれるところに落とされるとされている。ここは炎が一面に燃え盛る部屋のような場所で無論逃げ場は無く、その上この肉体は死ねないまま灼熱や痛みだけは一生感じ続くとされる、まさに最凶の地獄である。

活動休止から復活したCrossfaith、彼らのライブはその「阿鼻地獄」に落とされるのでは無く、彼らがその最凶の地獄を造り上げ、悠然と待ち受けているように見えた。

coldrain

サブのカオスステージに超人気ラウドバンドが降臨。

どれだけ治安の悪い(褒めてる)フロアになるのか、期待膨らむパンパンのカオスステージの名以上にカオスになることは想像通りだったが、想像以上にカオスだった。

「VENA」からスタートした途端、各所でサークルが出来上がり、ピットが閉じても休む間もなくヘドバンにツーステ、前方ではダイバーの大渋滞。

トリ前で陽も落ち夜に差し掛かったcoldrainは開放的な野外にも関らず、日の当たらない地下ダンジョンの奥深くに押し込まれるような、ライブハウスよりももっともっと温度が下がっていく閉鎖的な感覚を覚えた。

「サークルピットの真ん中に降臨したい!」と希望したMasatoさんだったが、サークルは出来るものの最終的にMasatoさんを狙って人が集まってしまい案の定(?)失敗、ボーカルがステージからも客席からも姿が消え、声しか聴こえないという珍事が発生。

とりあえずサークル降臨に失敗した応援しようとMasatoコールが起こり、曲を止めて一言「俺が無茶だった」と反省、無事ステージに生還。

直後「SiM主催のためモッシュ・ダイブ・サークルを禁止することを禁止されていると思われます」のアナウンスが終わり切る前に、察したファンは徐々にサークルを広げていく。

ここから怒涛のキラーチューンメドレーの連続、まだまだ元気なサークル参加勢にハイタッチしにいく。

ラストの「The Revelation」ではCrossfaithからKoieさん(この日主催より多い4回目のステージ出演)、そして前日出演していたPaleduskからKaitoさんがゲストで登場。

ようやく降ったり止んだりしていた雨が上がったと思われたものの、ラスト最恐ボーカリストの召喚にさらにフロアは悪天候に。盟友とはいえ、主催を喰らうほどの圧巻のステージだった。

SiM

「進撃の巨人」主題歌から世界的ブレイクを果たし、海外ツアーを遂行するなどいつの間に物凄いことになっていたSiM。

現在埼玉県人の私も元神奈川県民なので、地元が同じSiMのライブにはちょこちょこ通っていたのだ。個人的には去年のビバラぶりのSiMなのでとても楽しみにしていた。

日が延びたとはいえ主催降臨の時間はすっかり暗闇に包まれる。

いきなり「Get Up,Get Up」「Anthem」「WHO'S NEXT」と10年以上前の旧曲の連発に血が騒ぐ。ヘビーなロックにレゲエを融合した緩急ある曲の急転直下に踊らされながらツーステ踏みまくり、頭振りまくり。疲れているとか関係無く勝手に身体が動いてしまうのだ。

「KiSS OF DEATH」の最後に「MAHさんもモッシュピット居ました?」とドロッドロに落ちたメイクのまま闇落ちしたフリーレンのような形相での投げキッスは、愛情表現というよりもはやホラーだった。

「今年は過去一番ヤバイメンツが呼べたと思う。でも一番盛り上がっていたのはやっぱりYOASOBI…」としょげていたMAHさん。

「でも主催がカッコ良くなきゃ説得力無えよなあ!?SiM、クソ強いから〜〜〜〜!」と叫び、「一瞬でもYOASOBIを超えたい」と言う野望を叶えるべくSiMの知名度を更に広めた「進撃の巨人」主題歌「The Rumbling」では、モニターに巨人が襲来する映像が映し出される。これが本当のDEAD…

地鳴りが響くようなダークな轟音と壮大なシンガロングに対し、後方ではラスサビから曲が終わるまで直立立ちリフトで微動だにしない人間巨人が出現していた。

「いい意味での…死ねええええええええ!!!!!!」と言葉と意味が一致しない支離滅裂な暴言(褒めてる)で、代表曲「KiLLiNG ME」でフロアは水を得た魚というより我が巣窟を攻撃されたコウモリ、SiM屈指のキラーチューンでさらにフロアが台風の如く荒天を巻き起こし、そして一緒に見ていた友人もまた暗闇のハリケーンへと笑顔で吸い込まれていった。

MAHさんが「(SKINDREDが6分押したせいで)座らせる時間が無い!ギター弾けるやつ!」とフロアからギターが弾けるの客(リョータロー)をステージに上がらせ、SHOW-HATEがギターを弾かせる激熱展開に持っていく(しかもギターが上手い!)。堂々としたパフォーマンスに拍手喝采!

本編ラストに持ってきたのは「Blah Blah Blah」、アンコールで捌ける間も無く写真撮影をし、最後にCrossfaithからKoieさんをまた召喚し「f.a.i.t.h」でWODをさせて終焉。

バンド主催の醍醐味

今回初めてDEAD POPに行って、やっぱりバンド主催のフェスが一番好きだと強く思った。

正直今の音楽フェスにうんざりしている部分があった。商業的だなって、SNSでバズったミュージシャンを呼べばいいんだって。本来音楽を育てる側があからさまに音楽を見つけ出そうとしていないことに対して怠慢になったと進行形で呆れているのだ。

社会人歴も長くなり、運営する側の「赤字にしない」「ノルマを達成する」に徹する気持ちも凄く分かるし、そうしたフェスは大抵モッシュダイブが禁止されているため「初めてフェスに行ってみたい!」と言う初心者にはとても誘いやすいが、それにしてもモッシュダイブを容認している玄人向けのロックフェスが減ってきた。

私は「ネットで人気の音楽を生身で見ること」ではなく「ライブハウスなど現場で叩き上げられてきた音楽」を浴びたいのだ。

今回久しぶりにバンド主催のフェスに行って、世間のヒットチャートに入っていようが入っていないが、本物の音楽が見れて良かったと真っ先に思った。

デストラクション

「DEAD POP」は直訳で「生ぬるいポップス○ね!」ではなく「死=破壊する」という意味であることを肌身で痛感した。

特に2日目はポップス、ヒップホップ、メタル・ラウドロックと普段交わることのないジャンルのアーティストが集結した。これほどにジャンルの壁を壊せしたフェスのラインナップはあっただろうか。

モッシュダイブ論争に終止符が打たれることはない、その論争に参加しているのはその助け合い精神がない奴ら、もしくは現地に居ない人なのだ。「空の樽ほど音が大きい」と言う言葉が身に染みて分かった、だってそういう人はあの場には誰1人いなかったんだ。

最終的にはジャンルが全く違うAwich姐さんがモッシュダイブに目覚めたことが一番物語っていると思う。

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サークルで転んだりダイバーが落ちてもすぐ助けるし、靴紐解けたら結び終えるまでスペース作って守るし、客の大半が派手なディッキ履いていても子どもにはとっても優しいニキとネキばかりだし、ペンライト降りまくってるオタク結構いたけど立ちリフトばっかしてて運動神経いいオタクばっかりだし、飛びたくてリフトしてもらったら「行ってらっしゃい!」と言ってもらえるし、下にいるときはみんなダイバーを落とすな送れ行け行けとみんなノリノリだし、アーティストが煽ったらモッシュでもWODでも見せれる景色なんだって作るし、でも調子に乗ってみんなすぐタオルとか靴とか無くすけど、そういえばYOASOBIのときダイバーが落としていったタオルが私の腕に落ちてきたから最終的に他人のタオルと一緒に楽しんだし(終わってからインフォに届けた)、いや〜〜こんなに治安が悪くて治安のいいフェスないよね!

お酒を呑みながらまったり見るライブも好きだけど、やっぱり次の日満身創痍になるほど暴れ倒せるライブも大好き!主催のSiM、最高の思い出と最高の景色をありがとう!

MAHさんに何回死ねって言われてもロックで生き返るよ!

このタトゥーシールの剥がれ方信じられる?あのちゃん終わりだよ!笑


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紅葉
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