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「可愛い」の威力【中編】
私は高校2年生になった。
担任の先生は身だしなみに厳しく、他クラスの生徒は皆開けている第1ボタンを開けていると、うちのクラスだけ担任に毎回注意された。
でも、私は第1ボタンを毎日開ける。
注意されるのが面倒で、第1ボタンを常に閉めるようになった子もいた。
だが私はここでなぜか意地を張った。
ダメと言われることをやりたくなる年頃だったのだ。
第1ボタン以外にも校則を破り、小さな反抗を重ね
「可愛い」の威力 【前編】
「えー!!🥺💗可愛い🥺」
こういう、いわゆる“陽キャ”が発する
「可愛い」を、中3の私は全く信用していなかった。
容姿にコンプレックスを持ち、卑屈だったためである。
「どーせ思ってもないくせに。
褒め上手な自分💗
に浸ってんじゃねーよ。」
という風に考えていた。今思い出すと、相当な卑屈さである。まあ思春期とはこういうものなのだろう。
しかし、そんな私を変えた出来事があ