【コーヒー】ブレンドが好きになった話
おはようございます。
今日は久しぶりにコーヒーのお話です☕️
私は現在個人経営のコーヒー屋さんでバリスタをしてます。
以前は某大手コーヒーチェーンでも働いておりました。(名前と星の刺繍の入ったエプロンをしてました⭐️⭐️)
そんな私はコーヒーが好きで毎日飲んでますが、「コーヒー」と言っても種類は様々です。
私が好んで飲むのは「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるものです。
スペシャルティコーヒー好きには馴染みのある言葉だと思いますが、普段はシングルオリジンばかり飲んでおります。
しかしある事がきっかけで「ブレンドコーヒー」の魅力にも取り憑かれ、さらにコーヒーの奥深さを楽しめるようになったので、今日はそのお話しです。
スペシャルティコーヒーとシングルオリジン
まず初めにスペシャルティコーヒーについて簡単に説明します。
スペシャルティコーヒーの大きな特徴としては、生産地(農園・国や地域)の情報に加えて、精製方法、品種や標高などの情報が明示されていることが挙げられます。
そのためにスペシャルティコーヒーを楽しんでいると次第に自分の好みの生産地や精製方法が分かるようになってきます。
必然的に「シングルオリジン」のコーヒーを選択するようになってきます。すなわちブレンドがされていない単一農園のコーヒーのことです。(地域によってはミルと呼ばれる精製所で表記されてます)
私も完全にシングルオリジン大好き人間でしたが、つい最近価値観が変わることがありました。
ブレンドって何?
そもそもブレンドって何でしょうか。恐らく喫茶店やカフェで目にしたことのある言葉かと思います。常連さんが入店するなり「マスター、ブレンドで」という光景は思い浮かべやすいのではないでしょうか。
そんなブレンドをコーヒー屋では、シングルオリジンと区別し複数の産地のコーヒー豆を混ぜたものを指します。
「ハウスブレンド」やお店の名前の付いたブレンドはそのお店の看板の代わりとなるコーヒーである事が多いです。そのため、お店のコンセプトに沿った味わいであったりバランスが良く飲みやすいコーヒーであったりします。
ブレンドの魅力再発見
ざっくりブレンドの説明をしたところで、私がブレンドの魅力を再発見できた出来事を紹介します。
それは「ブレンドを作った」です。
いやいや、たったそれだけ?そう思われた方もいるでしょう。
実際私も取り組む前は気軽に楽しもうという心持ちでした。
ただ、バリスタの業務で、お店で提供するブレンドを考えることは初めてだったので次第に緊張感も増してきてたくさん悩むことになりました。
秋限定のブレンドを作ったのですが、お店で提供予定であったマロンのケーキとスイートポテトのケーキに合わせられることと、コーヒーだけでも秋を想わせる風味になることを重視して作成しました。
ブレンドを作る難しさ①
いざ作ろう!となったはいいものの、ざっくりとしたイメージに対してどのようにアプローチして風味を作り上げていけばいいのかが分からず戸惑いました。なんだか大人になってからの勉強みたいです。試験があるわけでもなく、英語勉強したいなあと思っても何から始めたらいいか分かんないアレです。
とりあえず6〜7種類のコーヒーを選んで*カッピングしてみました。(お店では10種類ほど提供してます。)
*カッピングとはこの記事のタイトル画像のように、フィルターなどを使用せずコーヒーにお湯を注ぎ、コーヒーそのものが持つ風味等を評価する方法です。
ブレンドを作る難しさ②
実際にカッピングしながら簡易的なブレンドを作っていくのですが、次に迎える難所は、「この味ならブレンドしなくていいじゃん」です。
カッピングをしていると次第に方向性が具体的に表現できるようになっていきますが、ブレンドの配合次第では「シングルオリジンと変わんないじゃん!」となる時もあります。例えば、フルーティな酸味が特徴的なエチオピアのコーヒーを全体の50%も入れてしまえばエチオピアのコーヒーとあまり変わらないことが多いです。
これを避けるために配分を減らすと逆に存在感がなくなってしまうというジレンマに陥ります。
ブレンドの魅力とは?
ブレンド作成ストーリーをかいつまんで紹介しましたが、無事にブレンドは完成しました!
じゃあそんなブレンドの魅力とは何でしょうか。
ずばり芸術性です。
ブレンドは音楽などと同じく芸術であると思いました。あくまで現在の私の意見で、これから変わっていったり違う価値を見出している人もいるかとおもいます。
どんなところが芸術かというと、
第一に作者が自由に表現できるということ。
そして言語のようにメッセージを伝えたり、絵画のように抽象的な印象を与えることが出来るということです。
そんな経験を経て、今ではブレンドも積極的に飲むようになりました。
ブレンドを飲んでいるとマスターと会話している気にもなれたり、季節と私を繋いでくれている感覚も味わえます。
コーヒーを楽しもう!
今回は私がブレンドを好きになった話を書いてみました。
コーヒーを好きになる理由は様々ですし、好みの味もそれぞれ違うとは思いますが、たまにはマスターや知り合いに委ねてみて、新しい発見をしてみるのもいいんじゃないでしょうか?
読んでいただきありがとうございます。
本の感想や創作小説、日常のふと思ったことを綴っております。
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それでは良いコーヒーライフを☕
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