社会科の先生の伝えたかった事
ふと思い出してみると意外と楽しく思考できることって意外とあるんですよね。
不思議な先生
中学生の頃の話、とある社会科の先生がいました。
少し明るめの色に染めたショートカットの女性教諭。当時30代半ばくらいだったでしょうか。常に緊張を保った面持ちで、話しかけずらい印象でした。
そんな先生の雰囲気とは裏腹に、私の社会科の成績は絶好調。テストでは100点を取ることもありました。
中学生のための処世術?
とりわけ勉強ができるわけでもなく、宿題も適当に済ませる私でも達成できた理由、それは明確な攻略法があったからです。
まずテストは基本的に、教科書と宿題に出されるワークからそのまんま出題されます。完全に暗記にポイント全振りです。当時この言葉は無かったですが、現代の言葉でいう「作業ゲー」でした。
その試験対策のワークですが、直接書き込みはせずにノートに解いていきます。そして、試験前に提出をするという仕組みでした。驚くことに、定められた範囲のワークの問題を何回もやると評価が上がるようになっていました。さらに回答の余白に、教科書や資料集の該当箇所を「解説」として色ペンを駆使して書き写すと、当然評価はアップ。
ゲームを周回するかの如く、ワークを周回していました。
今の世間は絶対許さないね
そして極めつけは、「えこひいき」です。
普段から授業を受ける態度が良かったり、単に好印象で気に入っている生徒には優しく、逆に、授業に集中していないとか素行不良の生徒には厳しい指導を徹底していました。時にはただ気に入らないというだけで、厳しくされる子も…
今でも記憶にある出来事があります。
学年集会で体育館にいる時、後方の気に入らない女子生徒に近づき、そこまで他の生徒と変わらないのにも関わらず、「スカート短い!」と激しい口調で詰め寄ってました。
結局その先生は、私たちの学年が上がるタイミングで、担任を持てなくなり、よくわからん役職でふわふわと学校にいましたがその後異動になっていました。
中学生が学ぶには早かった
当時中学生だった私は、好き嫌い激しいのって先生としてどうなの?と思うくらいでした。
でも今の私には分かります。
あれは現代社会の再現であり、それを身をもって伝えようとしていたんだと。
頭ごなしに「勉強しなさい」「宿題を出しなさい」「廊下を走るな」と言うだけの先生ばかりでしたが、社会科の先生は、実生活に即していて、”社会”とはどういうものなのかを実際に教えてくれた貴重な先生なんだと十年越しに気付くことができました。ありがとう先生。これを読んでいたら連絡下さい。
おわりに(超個人の感想)
これだけ先生を正当化して感謝していましたが、私は意味のない作業の連続が嫌いですし、自分の機嫌や好みによって正当な評価や対応を出来ない人は身近にいるだけで「害」だと思ってますので、くれぐれもこの方略で教育をしないようにしましょう。
昔の職場にはそういう人がたくさんいたので地獄でした。上司であろうと無視も反論も厭わない、そういう人になるよう教育しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではまた!