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異世界に飛ぶことがある嫁

イメージって大事だと思うんですよね。

スーパーで同じようなお菓子が並んでいたら
「このメーカーのお菓子はまちがいない!」
ってついつい有名メーカーのを選んじゃうし

noteだって「この人の記事面白いよな」って
良いイメージのある人のばっかり読んじゃう。

うん、やっぱりイメージって大事。

そしたらさ
嫁に良いイメージを持ってもらえたら
ずっと嫁に好かれる旦那になるんじゃない?
そうだ、そうに違いない!

そんなわけで聞いてみました。

嫁ちゃんに
『男とは?』というお題で聞いてみました。

「“男とは?”って、なにそれ、夫くん」

「だからね、嫁ちゃんにとって男って
どういうイメージなのか聞きたいのよ」

「えー、男って言ったらやっぱり…」

「(わくわく)」

「酒、タバコ、女じゃない」

「・・・ん?」

「え?」

「昭和のスターの話でもしてるの?」

「私、男ってそういうイメージだよ」

「ああ、そうだったんだ・・・」

「あと男って、車とかバイクも好きだよね」

「うん、まあそうだけど」

「男ってそういうものじゃないの?」

「あのねえ嫁ちゃん」

「うん?」

「ぼくは、酒は弱いしタバコもムセる。
女遊びだってしてない(できない)。
なんなら車もバイクも全く興味がない」

「そうだね」

「ぼくは男ではないってこと?」

「いやいや、夫くんは夫くんだよ」

「じゃ、もっと男らしくなったほうがいい?」

「いやー、今のままでいいんじゃない」

なんだろう、何かが噛み合わない。

「分かった、ありがとう。“男とは”について
よーく分かったよ。刺激的な回答をありがとう」

「うへへ(嬉しそう)」

「じゃあさ、“女とは”についても教えてよ」

「えー、今度は女?うーん・・・」

「(どきどき)」

「ボン・キュッ・ボン?」

「・・・えぇ?」

「え?」

「何?さっきから昭和臭すごいんだけど」

「あれ、私なんかおかしなこと言った?」

「おかしいというか・・・おかしいよね」

「どこがっ?」

「まずさあ、何?ボン・キュッ・ボンって」

「えー?だから、体型だよ。女性の」

「いやそれは分かるけど」

「男って、女のそういう所見てるんでしょ?」

「・・・んん?」

「あれ?」

おかしいな。全く嚙み合わない。

「もしかして、“男から見た女”の話してる?」

「うん、そういう話じゃないの?」

「そういう話じゃないよ」

「えー、やっちまったなぁ、私」

たまに(かなり)嫁ちゃんと会話をしてると
意識が異世界に飛んでしまうときがある。

こうして後から振り返ってみると笑い話だけど
リアルタイムで異世界に突入したときなんかは
ぼくの困惑度合いがハンパではない。なんだか
おなじ星の人と話している気がしなくなるのだ。

でも異世界でもコントでもなくこれは現実の話。
ぼくは、パートナーとして現実に向き合うのだ!

あれ、そういえば
ぼくの良いイメージの話はどうなった。

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