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夫婦で読むマンガ
私たちはマンガが大好き。
たくさんのマンガを読んできた。
「これ面白いよ!」と貸し借りをして。
が、私たちは全てのマンガを共有していない。
「マンガの好み」があるからだ。
例えば私は『ハンター×ハンター』や
『ワールドトリガー』みたいな
やたらと設定が凝っている系が大好きだけど
嫁様はそういうのは苦手だ。
更に嫁様は「絵のタッチ」が重要みたいで
キレイな絵のマンガをとにかく好む。
特によしながふみ先生のマンガが好きだが
荒々しい劇画調の絵は読む気が起きないらしい。
私は嫁様と出会ってから
数々の女性が描くマンガを読ませてもらった。
『きのう何食べた?』
『オトメン(乙男)』
『あなたのことはそれほど』
『俺物語!!』
『親愛なるA嬢へのミステリー』
『図書館戦争』
などなど。
嫁様がこんなにマンガ好きだったのか!と
大変驚いたと同時に
こんなに面白いマンガがあったのか!?と
大変衝撃を受けた。
嫁様と出会うまで、私の読むマンガは
いわゆる「少年マンガ」だけだったから。
もちろん「少年マンガ」の作家さんにも
女性作家さんはたくさんいるけど
女性向け雑誌を「主戦場」としている
女性作家さんのマンガは雰囲気が全然違う。
読者層のターゲットが違うと
こんなに雰囲気が違ってくるのか…と
新しい発見をしたみたいで、うれしい。
いつしかマンガは、私たちに欠かせない
コミュニケーションツールとなっていた。
・・・
今日はひとつ、私たち夫婦が同じくらいハマった
夫婦で読んでいるマンガを紹介したい。
あ、ほんの少しだけネタバレがあるので
ネタバレを好まない人は注意してください。
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3月のライオンである。
一言で言うと将棋マンガ。
プロ棋士の世界で生きる現役高校生棋士の話。
このマンガの良いところは
将棋を全く知らなくても楽しめるという所。
もう、出てくるキャラクターの9割が魅力的。
キャラクターの行動を見ているだけで楽しい。
主人公の桐山零(きりやまれい)は
悲惨な生い立ちの男だ。だから普通に描くと
暗くて重々しい話になってしまいそうだけど
これがまあ、明るい話。ハッピーな話。
ハートウォーミングな展開がとにかく多い。
いや、話の本筋はダークで重々しいのだけど
それをほんわかライトに昇華させてしまう
作者(羽海野チカ)の力量がとんでもないのだ。
私は、このマンガを嫁様から借りて読んだ日
あまりに面白かったので、こう言った。
「この本、ぼくも買う」
嫁様は目をぱちくりさせた。
わたしが全巻持っているのに、なぜ買う?と。
「だってこの本、ぼくも欲しいよ」
嫁様はキョトンとして、やがて目を細めた。
以後、私たちはそれぞれ購読することになる。
それは私たちが結婚しても、続いた。
・・・
そんなわけで一家に二冊購入をさせるほどに
超絶面白いマンガ『3月のライオン』。
ネタバレはしたくないので語りませんけど
好きなキャラくらいは少し語りましょう。
嫁様は「島田さん」が超推し。
3月のライオンに出てくるプロ棋士は
みんな化け物みたいに強い人ばっかだけど
「島田さん」はいわゆる最強格ではない。
でも頼れる人なのだ。人間味が良いのだ。
「島田さん」の家のコタツで
一緒にごはんを食べたくなるのだ。
私は推しがたくさんいるけど敢えていうなら
「二海堂くん」が推し。
彼はいわゆる主人公のライバルポジ。
超金持ちのおぼっちゃま。“じいや”とかいる。
が!しかし!めちゃくちゃいい子なんだよ…。
金持ちキャラ特有の嫌味ったらしさが全くない。
出てくるだけで応援したくなるキャラなのだ。
まあ、こんなふうに好きなキャラを嫁様と
これでもかと熱く語れるのが一番の魅力か。
マンガ万歳。マンガはいいよね。
この記事は「仲良し夫婦サークル」の
企画参加記事です。