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木鶏鳴子夜(もっけいしやになく)

生まれたときから不器用。人付き合いも苦手。
勤めていた会社もクビになり、貯金も数十万。
そんな男性がいました。

男性は会社をクビになった後
単身北海道へ向かいました。

どうして北海道なのか?
それは修学旅行の未練。

学生時代クラスで不当な扱いを受けていた男性は
修学旅行のグループ決めでぼっちになってしまい
結局、旅行の参加を辞退してしまったのでした。

ですが、本心では、北海道に
どうしても行ってみたかったのです。

車を所持していた男性はキャンプ用品を買い込み
男一人、車一台の北海道旅行の始まりです。

終始ぼっち旅なのかと思いきや、意外や意外。
男性は旅先で出会う人達と笑顔で語らいます。

意気投合したバイク乗り達と
陽気にお酒を酌み交わしちゃったり
なんと合同キャンプにも参加をします。
あれれ、人付き合い苦手なんじゃなかったの?

男性は言います。
「この人達(旅先で出会った人達)は昔の俺、
仕事ができない俺を知らないんだ。
だから“ニセの自分”を作ったんだよ」

かくして男性は本音で語ることの喜びを知り
自分をさらけ出す解放感を全身に刻みました。

男性は、北海道の旅を思いついた当初
金が尽きたら、そのまま雪に埋もれようかなと
投げやりに思っていたのですが・・・

北海道から戻った男性は働きました。
お金を貯め、バイクを購入しました。
そして「俺は人間が大好きです」
とまで言ったのでした。

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木鶏鳴子夜(もっけいしやになく)とは
木彫りの鶏なのに鳴いた。しかも
一般的に鶏が鳴く夜明けではなく真夜中に。
これは、常識にとらわれないという意味です。

同調圧力でガチガチに固められた社会からは
逃れることがとても難しい気がします。

でも、自分の感性に耳を傾けること。
そうして現状から一歩踏み出すと
自分が求めた景色を垣間見ることができます。

自分が不器用なんて、誰が決めたのでしょう。
人見知り、恥ずかしがりや、落ちこぼれ?

「そんなことは誰も決めてないよ」と

男性は教えてくれた気がします。


こちらの
「心をととのえるスヌーピー」
という書籍を読みました。

心が疲れたときに読むと
じんわり癒される気分になります。

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