夫に優しく話を聞いてもらう方法
この世には、二種類の夫がいる。
妻の話を聞いてくれる夫と
妻の話を聞いてくれない夫だ。
「あ、ウチのダーリンは大丈夫よ。
ワタシの話、ちゃんと聞いてくれるから」
と言えるマダムは幸せ者だ。
おめでとう。本当におめでとうと言いたい。
なぜなら夫というのは基本的に
妻の話を聞いてくれないことが多い。
男性の多くは色恋沙汰が絡まない限り
女性の話を面白いと感じられないからだ。
整合性があり、きちんとオチのある話を
私たち「夫」は求めている。
妻が一日あったことを時系列順にダラダラと
喋られても、これっぽっちも面白くないのだ。
私たちは星新一のショートショートばりの
切れ味の良い面白話を常に欲しているのだ。
そして「スマホ」の存在。これもデカい。
妻の話を聞いてると言いつつも
スマホから目が離せない夫は、多い。
日陰の岩の裏にいる虫の密集率並みに多い。
かくいう私もその
スマホから目が離せない夫の一人だ。
妻の話よりスマホを優先する夫なのだ。
えっへん(いばるところではない)。
誤解しないで頂きたいのだが
スマホを見ながら妻の話を聞く夫の大半は
妻のことが大好きなのである。
むしろ妻が大好きだからこそ
スマホに視線を落としつつも
妻の話に耳を傾けているのだ。
マルチタスクが苦手な夫が頑張っているのだ。
(妻からしたら腹立たしい絵面ではあるが)
知っての通りスマホは
便利であると同時に危険な代物だ。
依存性が群を抜いて高い。
下手なゲームやギャンブルより遥かに高い。
街行く人々を見れば一目瞭然である。
「歩きスマホ」に「ながらスマホ」
果てには「車運転中にスマホ」まで
スマホに抗えない人は後を絶たない。
かのジョブズやゲイツが我が子への
デバイス利用を制限しているという
逸話もあるように、スマホ利用には
計画性を以て然るべきではないのか。
…というのが私の考えだ。
つまり何を言いたいのかというと
無計画にスマホを使っていたら
夫婦関係にヒビが入りかねない!
ということである。
・・・
とはいえ
これだけ生活に浸透してしまったスマホ。
今更制限しようと思ってできるものではない。
私だって1~2分の空き時間が出来ると
無意識にnoteをチェックしていたりする。
もうこれは依存を通り越して生活の一部。
「今すぐスマホを捨てろ!解約しろ!」
なーんて言われたって出来るわけがない。
そこで、私から一つ提案だ。
「スマホを使いつつも夫婦関係が向上する」
という詐欺師もびっくりの上手い手がある。
と言ったらあなたは信じるだろうか。
今日はそのあたりを少し、記したいと思う。
・・・
結論から言ってしまおう。
妻が夫に優しく話を聞いて欲しかったら
「優しく話を聞いて」と夫に言えばいいのだ。
嘘だと思ったら試してみてはどうだろう。
「私がこれから話をするから、10分間だけ
スマホを置いて、私の話を聞いてほしいの。
アドバイスはしないで。笑顔でうんうんと
優しく共感してほしいの。お願いできる?」
この言葉を夫に言ってみてほしいのだ。
大抵の夫は目を輝かせて「喜んで!」と
応えてくれるはずである。
もちろん私もこれなら喜んで話を聞ける。
私を含めた「夫」というのは
妻の分かりやすい言葉を求めている。
別の言い方をすると「妻」の言葉は
分かりにくいものが多すぎる、とも言える。
シンプルでいいのだ。「夫」への言葉は。
だって言葉の裏なんて逆立ちしても分からない。
婉曲表現だってチンプンカンプンだ。
むしろわかった“ふり”をする可能性すらある。
「夫」は男性なのだ。鈍感なのだ。
鋭敏な感性は皆無と思ってもらって構わない。
そりゃあ、数%くらいは「分かる夫」もいる。
気が利いて女性の期待に応えまくる夫もいる。
しかしそんなレアな夫はまずいない。
いないからこそレアな夫なのである。
ちなみに私も鈍感夫であるが
こういった知識を得ることによって
「対策」はできるようになった。
私は妻に度々こう言っている。
「いいかい?ぼくは鈍感なんだ。察しも悪い。
いきなり話を始められると混乱しちゃうんだ。
“これから今日起こった話をするから、聞いて”
って最初に言ってくれれば、喜んで聞けるよ」
おかげで妻が唐突に話を始める機会が減り
私は実に楽しく妻の話を聞くことができている。
もちろん、話は盛り上がり夫婦関係も良好だ。
この記事を読んでいる貴方が
「夫」であれ「妻」であれ
一度はこういった「前置き」を試してほしい。
愛するパートナーとの楽しい会話というのは
スマホの依存性をも凌駕する。
私がこの記事で一番伝えたいのはそれなのだ。