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タイプ

「次郎くんの好きなタイプは?」

こんなことを幼少期に何度も聞かれた。
しかし、そのたびに私は絶望していた。

「好きな人」なら分かるんだよ。でも
「好きなタイプ」となると混乱してしまう。
そんなさ、人間をカテゴリー分けするなんて…
私たち人間にとって失礼なことじゃないのか?
そもそも一人一人みんな違うだろ?別人だろ?
なーんて考えで頭がいっぱいになってしまう。
かといって曖昧な言葉でウソはつきたくない。
(ウソをつくことは大罪と思い込んでいた)

質問には答えたいけど
相手も自分も納得できる答えを言いたいがゆえ
考えすぎて固まってしまう。
そして流れる気まずい沈黙。

思考と感情が空回りするような焦燥感で
とんでもなく心がすり減るように疲れる。

これは私にとってよくないこと・・・
なんとかせねば!

「優しくて、かわいい子がタイプだよ」

超無難。なんの面白みのない答えだが
私は“とりあえずの答え”を用意することで
自分の心に折り合いをつけることに成功した。
人との会話は本当に難しい…。
あのときの感情は今でも強く残っている。

・・・

そもそも、タイプって、なんだろう??

あのとき、私は何と答えれば良かったのか。

うーん、分からなかったら聞いてみよう。
教えて!chatGPT先生!

タイプっちゅーんはアレか?色んな意味あるけど
好きな人のタイプってことでええんか?
それなら君が惹かれる人はどんな「性格」と
「外見」をしてるんだっちゅー話よ。
一般的に好まれる「タイプ」の
具体例を挙げるとこんなとこやな。

【性格】
①優しい、思いやりがある
②面白い、ユーモアがある
③賢い、知的さがある
④積極的、行動力がある
⑤おおらか、懐が広い


【外見】
①明るい髪色、整った髪型
②スラッとしている、華奢
③大きな瞳、笑顔の愛らしさ


どや、少しは参考になったか?

chatGPT先生。関西弁なのは私の好み

な、なるほど…。聞いてみるもんだな。
性格と外見で分けて伝えるのは分かりやすい。
今の私だったら、好きなタイプはこうか?

話が弾んで、笑いのツボが似て、楽しい人。
髪が長くて笑顔が魅力的で目が大きめな人。
ついでにボンキュッボンなら文句ないです。

珈琲次郎の好きなタイプ

うーむ、なんだか私は汚れてしまったな。
特に三行目が正直すぎるな。
他人に言うときは二行目までにしよう…。

・・・

ええと、前置きが長くなりました。

本題はここから。「タイプ」の話です。

私が幼少期は人をカテゴライズするなんて!
とか思っていたんですけど
これって案外役に立つことが分かりました。
他人を線引きするってことじゃなく
「自分の特性を知るために」です。

現在、少し調べてみただけでも
人の性格を分類するモデルはたくさんあることが
わかります。たとえばこんな感じ。

・ソーシャルスタイル
・MBTI
・DISC
・エニアグラム
・カラータイプ

自己分析とか好きな人ならこういったモデルを
一つ一つ見てみるのも楽しいかもしれません。
(私はめっちゃ楽しく読めました)

それで、私が言いたいのは
人には向き不向きが確実にあるってことです。

たとえば「楽しい」って感覚ですけど
これ、人によって違いますよね?

かけっこで一等賞になる「楽しい」もあれば
クロスワードパズルを埋める「楽しい」もある。

前者は体格や走り方(身体の使い方)の上手さに
人前で期待に応える外交的な性格などが相まって
「楽しい」という感情に結びつきますけど
運動オンチで内向的な人に同じ「楽しい」が
分かるでしょうか?という話です。

もちろん、運動オンチな人でも
優秀な指導者と良好なコミュニケーションを図り
適切な指導を受けることで身体能力が向上して
走る「楽しい」が分かることもあるでしょう。

でも、性格は変わらない。

仮面をつけるように演じることはできるけど
生まれ持った気質、根はそうそう変わらない。

大勢に囲まれるのが好きな人もいれば
一人で過ごすことが好きな人もいる。

自分が大好き!もっと私を見て!な人もいれば
自分がキライ…どうせ私なんて…な人もいる。

どちらが優れているとか、正しいとかじゃなくて
自分を認めてあげようってことです。

たとえば世間一般では、ネガティブはダメとか
協調性がないやつはダメとか言われがちだけど
そんなことないでしょ。

そりゃ、体育会系でハキハキが求められるような
環境だったらそうなのかもしれないけど
クリエイティブを求められる環境だったらむしろ
良い要因でしょう。
ネガティブだからこそ深く物事を考えられるから
慎重でミスが少なく、他人への共感力も高い。
協調性がないだって、それって周りに合わせて
自分を押し殺さないでいれるってことでしょう。
思ったことを言葉に、行動にできるってこと。

自分を見てあげて、自分に合った環境へ少し
移動するだけで快適になることもあります。

私の場合で言うとnoteの環境がすごく合う。
もともと私は「なんで?」が頭の中に残って
心が疲れやすい性格なんだけど
それを発散する場所があるだけで大分快適に。
ブログやらチャットやらを渡り歩いて
noteに落ち着いたって感じです。
本当に環境って大事。一生モノだから。

ぶっちゃけたこと言うと
周りの人なんてどーでもいいと思う。
一人ひとり、合う環境が違うわけだから。

「みんなやってるから…」っていう考えは
楽なようでいてジワジワと自分を苦しめる。
真綿で締め続けられるようなモノだと思います。
おーこわい。

大人になって色々忙しいこともあるけど
一度立ち止まって自分を見てみるのも
案外いいのかなって。そんな話でした。
読んで頂いてありがとうございます。


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