書く技術・伝える技術『ただ書いても身につかないライティングスキル』
問題です。
「毎日noteを書いている人は
“良い文章”が書けるようになるか?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
いやいや、これは意地悪な問題でした。
“良い文章”の定義なんて人それぞれだから
答えはYesでもNoでもどちらにもなっちゃう。
まずは“良い文章”の定義を決めなきゃですね。
ここでいう“良い文章”とは前回の話題にもした
『ビジネスのための文章』の精度を上げて
読みやすく、伝わりやすくした文章のこと。
それをふまえて、再度問題です。
「毎日noteを書いている人は
“良い文章”が書けるようになるか?」
・・・答えはNo。
いくら毎日書き続けたとしても
ライティングスキルは比例して上がらない。
すなわち“良い文章”も書けないんですね。
あ、勘違いしないでほしいのは
もちろん毎日書き続けられるってのは
間違いなくレアな才能。抜きんでてます。
たとえ毎日じゃなくても
定期的に書き続けられるのは素晴らしいこと。
それに、毎日書いていると文章がスラスラと
書けるようになるのも事実。
自分の気持ちを文章に落とし込むのだって
だんだん上手くできるようになってきます。
そうなってくると「いいね!」を
してくれる人がたくさん増えてくるし
コメントだって貰えて楽しいこと満載。
『楽しみのための文章』としてのスキルupなら
毎日noteを書くのは非常に有効です。うん。
でも『ビジネスのための文章』のスキルは
残念ながらあんまり上がらないんです。
なぜなら、自分の経験から身につくスキルは
自分のアウトプットに対して
客観的なフィードバックが得られるものだから。
・・・ん?
ちょっと分かりづらいね、これ。よくない。
簡潔に言いなおしてみると・・・
ええっと、自分が書いた文章の内容に
意見を貰うことってありますよね。
「面白い!」とか「感動した」って。
でも、書き方そのものに意見を貰うって
ほとんどないんですよね。
私が言いたいのはそういうことです。
文章力、すなわちライティングスキルを
身に着けるためには、その書き方の基本を
学ばないといけないんですね。
ほら、私たちって日本語ペラペラだけど
古文とかってまず読めないし書けもしない。
書くためには、古文の基本を学ばないと。
そーいう感じです。
たとえば
『ビジネスのための文章』の精度を上げるために
・総論
・パラグラフ
・要約分
・既知から未知
これらの概念を覚えるのはほぼ必須。
覚えれば覚えるほど“良い文章”が書けます。
・・・え?そんな概念知らない?
学校で習ったこともないって?
そりゃあそうです。
だって日本の教育ではライティングスキルって
ほとんど学ぶ機会がないんですもん。
卒業論文を書かなきゃいけない大学だって
そのような文章の書き方を教えているところは
あんまりないんですもん。
そりゃ、ほとんどの人は知らなくて当然です。
私だって知らなくてびっくりしました(笑)。
ちなみにアメリカでは学校教育の中で
効果的なコミュニケーションを図るために
文章作成の基礎をしっかり学ぶそうです。
大学生にもなると最低でも半年くらいは
ライティングスキルの勉強があるとか。
なんでかって、そりゃあアメリカでは
ライティングの重要性を理解してるから。
ライティングに関する学会とか協会も
たくさんあるんですってよ奥さん。
話が横道にそれましたけど、結論として
“良い文章”を書きたいんだったら、
自己流でがむしゃらにやるよりは
多少面倒でも基礎を学んだほうが
結果的に早くスキルアップするってことです。
急がば回れ!ですね。