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言いかえ図鑑⑩

■自慢じゃないけど

「自慢じゃないけど僕ってさ~」

自慢じゃないといいつつ自慢を開始する
まっこと日本的な前置きを用いた話法。
今時こんな切り口で自慢する人なんて
ギャグとしてやる人だけかと思いましたが
真顔でやる人がまだいてめまいがしました。

(いや、自慢してるじゃん!うっとおしい!)

心中で激しく毒づくのには理由があります。
こんな切り口で自慢してくる人の話に限って
つまらないことが多い、多すぎるのです!

いや、別に自慢してもいいと思うんですよ。
だって、誰だって自分の良いところ言いたい。
誰だって自分の武勇伝を面白がってほしい。
「僕を見て!」「私の話を聞いて!」は
私たちの根源的欲求。
赤ちゃんから備わっているものです。

要は言い方ですよね。
「自慢じゃないけど~」なんていうより
「良いことあったんだ!自慢してもいい?」
と切り出してくれたほうが
すごく好意的に感じませんか?

私はけっこう自慢をする男。
嫁自慢をよく職場でしてはウザがられるという
嫁自慢うざいポジションを確立しています。

「嫁ちゃんが鶏ハム作ってくれたんだよ!
ちょっとよう!聞いてくれよう!」

おお・・・文字にして見るとウザいなこれ。
私はこんなこと言ってたのか。同僚すまない。
まあでも、私の発言に対して
好意的に受け止めるか否定的に受け止めるかは
話を受けた相手にゆだねられるもの。
私があれこれ悩んでもしょーがない。
それで嫌われたらしょーがない。
そんなこと考えるより嫁自慢のほうが楽しいので
今日も深く考えずにやらかすぜ!


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