せまい話題

私はゲームが好きなのです。
ドラクエやFFといった王道RPGはもちろん
ストリートファイターや鉄拳、バーチャなどの
リアルファイト一歩手前ゲームも大好き。
腱鞘炎になるまでやりこんだものです。

しかし結婚してからはゲームと疎遠になり
今ではYouTubeのゲームプレイ動画を
観た方が楽しめるという軟弱ぶり。
でも楽しさのジャンルが変わっただけで
楽しいことは継続しているからいいのかも。

今でもゲーム好きな私は『最強の武器』という
中二病ワードが大好き。思わず耳を傾けちゃう。
ゲーム終盤に最強の武器をひっさげて
バッシバシと無双するのが最高に楽しい。
その瞬間のためにゲームをするまである。
ゾンビゲームでロケットランチャー連発とかね。

そんな全世界の中二病が憧れる最強の武器ですが
実はゲームの中だけじゃなく現実にも存在します。

といっても現実世界でバイオレンスにヒャッハー
するってことじゃありません。即お縄です。
現実世界で対人用の武器は何かといったら
コミュニケーション。
中二病っぽく言うと刃を言葉に変えるのです。

私が持つ最強の武器は二つありまして
ひとつは『せまい話題』
今回はこの話を書き留めたいと思います。

せまい話題とは何か？
「料理」とか
「ドラマ」の枠で話をするよりも

「ジャコウネコの珈琲」とか
「ズンドコベロンチョ」の枠で話をするということ。

どうでしょう、「料理」や「ドラマ」の話なら
実にたくさんの人と話ができますよね。
でもその場合、いずれの話も無難なものになって
さほど盛り上がることなく話も関係も終わります。

一方「ジャコウネコの珈琲」の話はどうでしょう。
（なんだよそれ知らないよ）と思う人が大半です。
おそらく100人いたら99人は興味を示しません。
それがいいんです。

「あの伝説の珈琲…君も飲んだことあるの？」

たとえ100人中1人でも乗ってくれたら大勝利。
こんなマニアックな話についてこれる人は
良き友人…場合によっては生涯の友になります。

事実、私が職場で何気なく洩らした言葉
「ズンドコベロンチョ」に唯一反応した
Mさんとはその時より親密度が大幅に増して
今でも懇意な付き合いがあるどころか
私の心の支えになって道を示してくれる
師匠的なポジションにまでなっています。

この例からも分かるように『せまい話題』は
どんな相手にも使える万能武器じゃありません。
極々一部の相手にしか刺さらない特殊武器。
対象は非常に狭いんですけど刺さったときの
リターンは果てしなく大きいのが魅力です。