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激辛大好き夫婦
先日、初めて
蒙古タンメン中本のお店に行ったんですよ。
もちろん嫁様と二人でね。
私たち夫婦は激辛料理大好きだからね。
カレーのルウは辛口しか選ばないし
麻婆豆腐も麻辣麺も定期的に食べる。
刺激的でエスニックな料理が大好物。
「あ、ごめん唐辛子入れすぎちゃった」
嫁様の作るピリ辛(激辛)料理は
もうやみつき以外の何者でもない。
私たち夫婦のスコヴィル値は限界突破です!
よっしゃー!テンション上がってきた!
・・・
まあそんなわけで激辛大好きな私たちは
ようやくというかやっとと言うか初めて
激辛ラーメンでおなじみの蒙古タンメン中本の
暖簾をくぐってきたってわけです。
それでね、中本さんはですね
ラーメンの辛さを選べるんですよ。
だいたい10段階あると思ってください。
1が辛さ控えめで10が鬼辛。そんな感じ。
そんで私たち夫婦は「10辛」行くと
思うじゃないですか!
なんてったって激辛大好き夫婦ですからね!
でも忘れてはいけません。
私たちは慎重な夫婦。
石橋を叩いて粉砕する夫婦でございます。
「夫くん、ここはやっぱり5だよね」
「うむ」
私たちが事前に話し合った結果
満場一致で決まったのは5辛でした。
どうして5辛なのか?
マックスの10辛いかんのかーい!
貴様らそれでも激辛大好きなんか?ですよね。
実は
私たちは過去に苦い思い出があるのです。
初見の激辛料理店で調子に乗って
辛さマックス料理を頼んだ結果
テーブルを涙で濡らすハメになったり
ペヤングの獄激辛焼きそばをウキウキで買って
Zoom飲み会で調子に乗って食べたら
参加者がドン引きするほどの惨劇を
引き起こしてしまったりと
色々苦い思い出があるのです。
そんな私たちが過去の失敗から得た教訓。
まずはジャブから行こう。
ボクシングだっていきなり
右ストレートを当てられるわけないんです。
フットワークとジャブで様子を伺う。
これが人類の知恵。「見」ってやつです。
猪武者の蛮勇が功を奏すとは限らないんです。
お分かりいただけたでしょうか。
・・・
「じゃあぼくは3辛でお願いします」
「えっ」
中本さんの店内に入りテーブル席についた私は
あろうことか3辛を注文したのでした。
真顔で驚く嫁様。
その顔には(キサマ5辛はどうしたんじゃ?)
と油性マッキーで書かれているようでした。
ちなみに3辛メニューは中本さん的には
「ピリ辛」くらいの扱いでございます。
私は直前で日和ってしまったんです。
「この店で日和ってる奴いる?いねーよなぁ」
テーブルの向こうでウチの嫁様が
煽り散らかしてきますけど聞こえない。
あーあー何も聞こえない。チンピラ怖い。
やがて運ばれてきた3辛の「味噌タンメン」を
ンマーイ!と喜びながら食する私。
野菜と味噌の美味しい所が混ざり合って融け合って
昇華して極まった味がたまりません。はふはふ。
うん!少しだけの辛さが良いアクセント!
これは全人類にオススメできる味!おいしい!
そうそう
嫁様が注文した5辛の「蒙古タンメン」も
噂に違わぬ味で大満足だったようです。やったね。
存分に満たされた食欲と
どこかしらに亀裂の入ったような音を得て
私たちは帰路に着いたのでした。
めでたしめでたし。