「国境を越える」
やはりスーパーで働いてよかったなと思う。
最後までよくしてくれた社員さんのみなさまはそうなのだけど、それ以上にお客様に恵まれたのだ。
9月いっぱいで退職する旨を何人かのお客さんに言うと、「寂しいねえ」「頑張ってね」「またお店で会おうね」と声をかけてくださった。
その中で1人今でも交流があるおじさんがいて、その人とのご縁はとても大切にしなくてはいけないなと思い、今日は「おじさん」の話をします。
アメリカに住んでいたおじさんとの出会い
おじさんとは、仕事場で少しだけ世間話をするような仲だった。初めてお話をしたのはトイレの中で、2人して並んでいる時に声をかけてもらいました。
「知ってる?アメリカではねトイレに行くときにnature callと言うんだよ。自然が私を呼んでいるってね」
それからはアメリカに住んでいたおじさんとして、少しずつ英語の勉強の仕方や、どんな仕事をしていたのかを店舗で話したり、メールでお話ししていただいていたのだ。
そしていざ退職するとなった時、おじさんから分厚い英英辞書を頂いた。おじさんがアメリカにいた時にそこで出会った友人に頂いたものらしく、それを僕にくれた。宝物というやつだ。英語脳を作るんだよとおじさん。
中身は全然わからない。英英は意味まで英語で分厚いのでなかなか読もうとは思えないのだけど、机に置いてあるだけで英語を勉強せねば!!と駆り立てられる。結局英語は聞くだけで全く口から出す練習をしていないので、2月の海外出発までに頑張りたいと思う。思っている笑
ご縁は大切に
おじさんは最後の日にこう言ってくれた。
「これからも君とはここで出会ったご縁を大切にしたいので、毎月読み物を送ります」と。ただそれだけ言って(英英辞書ももらった)帰っていった。
そしたら毎月1日に数千文字の読み物が届く。中身は相撲の話とかカープの話とか色々だが、今月に送られてきた読み物が面白くて、
と返事をした。次の日今日だ。
おじさんからお返事をいただいた。
やはりおじさんはすごいなと思う。このような文章を、言葉をいただき大変嬉しく思います。日本から出るということは、多様なことを向き合うことになります。ご飯も食べ方もトイレも全てが違う。ただそこで問題があったとしても、克服し前に進み続けるしかありません。
「国境を越える」これは僕の人生の中のキーワードなのかもしれません。
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