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読んだ小説が面白かったので登場人物を描いてみた

新川帆立さん著の『女の国会』を読んだ。政界を舞台にしたミステリー小説で、読み終わるのが勿体ないのに一気に読んでしまう作品だった。その魅力のひとつが、個性的な登場人物たちである。

読んでいるうちに脳内で勝手にキャラクターデザインをしてしまったので、読書の記念として出力してみた。もちろん個人の勝手なイメージである。ついでにざっくりと、ネタバレにならない程度の人物紹介をしてみる。


高月 馨(46)

丸い眼鏡にベージュのスーツがトレードマーク(本編より)

所属:民政党。国対副委員長。
納得のいかないことがあると正面切って「憤慨しています!」と啖呵を切るので、ついたあだ名は「憤慨おばさん」。ゴリゴリとした強さの塊かと思いきや、とても人間臭くて不器用なところがなんとも魅力的。ライバルだったお嬢(下記)の死に納得がいかず、真相を調べ始める。


浅沼 侑子(46)

丸顔にピンクのツイードのスーツ(本編より)

所属:国民党。国対副委員長。
高月とライバル関係。答弁中や演説中によく泣くので、あだ名は「ウソ泣きお嬢」。なお高月からは「妖怪オジサン転がし」の異名も授与されている。本の帯にも書かれるくらい序盤に、謎の自殺を遂げる。登場時のメンドクセェ奴ぶりも光っていて、高月とは好対照。


沢村 明美(29)

いちばん外見についての記述が少なかった印象

高月の政策担当秘書。
一人称視点の小説ではないが、初めに読者が最も感情移入しやすいのが彼女では。秘書になって1年と少し、仕事に誠実で融通の利かない性格。政界の濁流に戸惑いながらも、懸命に泳ぐ姿が心に響く。次第に高月との関係が積み重なっていく様も良い。


和田山 怜奈(33)

グレーのスーツにポニーテール(本編より)

毎朝新聞社、政治部の記者。
お嬢の死について高月を取材する目論見だったが、渡りに船とチーム高月に加えられてしまう。保守的な性格なのに、高月や上司に振り回されながら、ずぶずぶぬかるみに踏み込んでいく。見方によってはワースト不憫かもしれないが、たくましさに救われる。


間橋 みゆき(39)

イメージカラーはオレンジ(本編より)

O市議会議員。元アナウンサー。
お嬢との出会いをきっかけに市議会議員となった。お嬢の死後、高月から直々に国政にスカウトされる。この中では唯一の既婚者かつ一児の母であり、生活に根差した政治を信条としている。持ち前の明るさと人好きのする性格で、逆境にも腐らずに立ち向かっていく。



勝手にポスター風

大満足でした!


出典:新川帆立『女の国会』2024,幻冬舎

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