映画“牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件”と小児科医
1960年台の台湾。当時の少年たち(これが驚くほどのギャング)の危うくて衝動的で時に突き抜けてしまう行動や大人たちの脆弱さとそれを隠すかのような抑圧的な態度に、終始不安定な感情を抱き続けた3時間57分でした。
長い、長すぎる・・。
ラストの15分くらいからドラマがぐっと濃くなって面白かったのですが、それまでは少年同士の抗争や感情のこもってないような恋愛模様が続き、「あ〜はよ終わらんかなぁ」と思ってしまいました。顔の区別がつきづらいし、名前が読めない漢字で覚えられないし、その上、学生服を着ているので誰がだれやらわからなくて、初め1時間ほどは「誰これ?」が続きました。
もう一度観ればいいんだと思いますが、よほどのコンディションでないと無理かな。物語は概ね悲劇。嫌いじゃないんですが・・。評価はかなり高いようです。
小児科医としては小四や小明たちのことについてもう少し考察した方がいいのかなと思いましたが。。。ごめんなし。
少し時間が経って・・・
上の感想を書いた後、ここからの文章は時間が経ってから書いているのですが、小四と小明の二人の写真を見ると青くて悲しい気持ちになってしまいました。いいものを観せてもらったんだろうな。188分版も観てみたいな。
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