映画「インサイド・ヘッド2」と小児科医
すっっっごくよかった。
陰・陽を問わず全ての感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)が存在することの大切さを教えてくれた前作。本作では思春期にさしかかったライリーに新たな感情(シンパイ、ハズカシ、ダリー、イイナ)が芽生え、彼女は他者との違いに気づいたり、将来のことを考えたりすることができるようになります。それは彼女にとって大切な成長ですが、悩みの種が増え、やがてある感情が暴走してしまい、おおごとになっていきます。
暴走したその感情を抑えようとすれば、感情同士が対立し、闘うストーリーになりそうなものですが、そうはならず全ての感情、全ての記憶が総出でライリーを守ろう、幸せにしよう、とする様に感動しました。ボロ泣き。
良いところも悪いところも、ライリーの全てが許された瞬間だと感じたのです。ライリーの成長だけでなく、感情同士が癒やされ、成長するところもいいんですよねぇ。
私は子どもたちの心の問題に関わる仕事をしていますが、許されることの少ない子どもたちの多いこと…。また、陽性の感情が育ちきれていない子や自分の感情がわからない子もいます。ヨロコビが影に隠れていたり、他の感情たちに名前がなくて、全部「ムカツク ! !」で済ましてしまったり、、。
ライリーのように豊かな感情を育み、準備できた上で思春期を迎えられる子はどのくらいいるのでしょうか。子どもたちは皆幸せになる権利があります。子どもたちが本作のような“感情”を自由に発揮できるようになることを切に願います。
私自身はその手伝いができるよう明日からまた仕事を頑張ります。ピクサーに元気をもらいました😊。ありがとう、インサイド・ヘッド最高!!