「湯を沸かすほどの熱い愛」※ネタバレはないです。
最近(といっても2016年公開)で、たまに観返す映画の一つ。
若い時は、SFやアニメ、派手なアクションを好んで観ていたけど、
歳をとってからは割と日本映画を観る(選択する)機会が多い。
その中でも本作は、ぼーっと涙したいときに一人で観る。
宮沢りえさんは、「ぼくらの七日間戦争」(原作も読んだ)から観てて、
青春期のアイドル時代には写真集が話題に、
その後の人生観は芸能ニュースの端からしか推測できないが、
映画の中では、ホントに素晴らしい俳優さんだと認識した。(映画「紙の月」も好き)
「湯を沸かすほどの熱い愛」ではタンタンとした日常の中で、
「愛」が誰に、どこに向かっているのか、姿勢、言動、で描写されている。
しかも長い(ようで短い)築かれた想い時間が、視聴者の共感と感動を促す。
原作と実写化にはそれぞれのイメージと異なる場面もあるけど、
「作者の死」からするに、まったく別物と考えるのがよくて、いちいちその差を議論するのは不毛。
それぞれの「作品」から、一つしかない自身の人生を豊かにする。(映画から原作に戻ることも踏まえて)楽しもう。