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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/12/17 #176

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週も様々なニュースがありました。僕はシニア知的財産アナリストでもあるので、ジブリの「イラストの無断高額転売」問題などには無条件に反応してしまいます。裁判まで進んで、判例を作るまで行くのがコンテンツの商慣習にとって良いのか? 悩ましく思っております。


スタジオジブリ、イラストの無断高額転売「看過できない」 声明で「厳正な法的措置」強調

人気漫画やアニメのイラスト集やカレンダーの絵を無断で切り抜き、額装して高額で出品する転売がフリーマーケットアプリで横行している。

メルカリなどでは「雑誌の切り抜き」なども常態的に販売されていますが、法的に問題あるかどうかは慎重に考えたいところです。著作権や商標権、不正競争防止法などが関わってきますが、個人的には少し微妙に感じるところもあります……。

※(関連記事)スタジオジブリ激怒「看過できない」 イラストの切り抜き販売は「著作権侵害」なのか?

Prime Video、Netflix、U-NEXT、ディズニープラスほか横断調査、首位は断トツで『名探偵コナン』

GEM Partnersは、映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽メディアなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価することを目指した新指標“リーチpt※1”をもとに、2024年のランキングを発表いたします。

『名探偵コナン』が抜きん出ていますね。『鬼滅の刃』などに比べると、「話数」というボリューム数が多いので、視聴も嵩上げされていると推察されます。全般的に配信でもアニメが強いですが、11位に『地面師たち』がランクインしたのは特筆すべきことでしょう。

アニメTikToker『ツインズひなひま』が2025年春にアニメ化!! 「クリエイティブとAI」に関して、トップクリエイター・手塚眞氏、安彦良和氏からコメントが到着!

株式会社KaKa Creationが展開する、TikTokやYouTubeで活動する双子TikToker『ツインズひなひま』が、2025年春頃にアニメ化決定!

動いているところを見ると、まだまだなところもありますが、上段から指摘するのは「野暮」かもしれません。記事には、手塚眞さんや安彦良和さんのインタビューもあり、クリエイターから見た「AIの現在地」が分かります。

ワーナーミュージック・ジャパン、NBCユニバーサルと組んでアニメ音楽事業本格参入

ワーナーミュージック・ジャパンとNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンは、アニメ関連の音楽に関する新たな機会創出を目的に、戦略的パートナーシップを締結した。

「戦略的パートナーシップ」とのことですが、どこまで「縛り」があるのか気になります。アニメと音楽のタイアップは、作品ごと≒プロジェクトごとに組み方が異なりますので、事業の自由さを縛ってしまうことになりかねません。このあたりは、もう少し記事でも掘り下げてほしかったです。

アニメ業界の挑戦を盛り上げる!「アニメ!アニメ!」、「CAMPFIRE」と連携したクラファンをリリース

アニメ総合情報サイト「アニメ!アニメ!」は国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」と連携し、アニメ業界の挑戦を盛り上げるべく「アニメ!アニメ!クラウドファンディング」をリリースした。

3方良しの取り組みですね。アニメ!アニメ!→記事のネタができる。CAMPFIRE→プロモーションに繋がる。ユーザー→クラファンの成功角度が高まる。ただし、成功報酬の手数料が25%とちょっと高めです。この手数料分から、記事などの掲載料が出るのかもしれません。大型プロジェクトの方が歓迎されると思います。

アニメに使われていたアナログ技術の復活に世界が注目? 六方画材店・店主に聞く、「セル画」の奥深い魅力

かつてアニメ制作の主力だったセル画は、2000年前後からデジタル化が進むと急速に失われていった。

セル画によるアニメ制作がなくなったのは、おおよそ以下が理由です。

・コストの削減
・効率性の向上
・作業のスピードアップ
・品質の安定性
・環境への配慮
・業界全体の技術移行

直近で、復活している動きがあるのは驚きです。現代はモノからコト消費に移っているので、「セル画制作を体験」はニッチながらも需要はありそうです。

来春、フジテレビのアニメ枠が激変。ワンピース枠の後継作品が判明、ノイタミナは“23時台&全国ネット化”大幅躍進

フジテレビは昨日9日、2025年より同局で放送される新作アニメ作品の新情報発表配信「フジアニ2025」を実施。来年4月を中心に、同局のアニメ編成変更に関する詳細が一部明らかになった。

近年、23時台の放送枠がアニメの「ゴールデンタイム」になりつつありますが、ノイタイミナまでも23時台に移行とは驚きました。いよいよ本格的に23時台の時間を巡って、各局が争う感じになってきました。今後は、23時台だからこそできる仕掛けや施策などが求められているはずです。

4人で作ったインディゲームが「アニメ化」するまで

ゲームのTVアニメ化はそこまで珍しいものではないだろうが、「名古屋の4人が作った小規模なゲームがTVアニメ化する」と聞けば、驚くのも無理はないだろう。

インディーゲームからのアニメ化が続きます。『天穂のサクナヒメ』も大きな話題を呼んだので、『グノーシア』の期待値も上がっています。アニメ化しにくい原作ゲームではあるものの、原作側の協力もあり、アニメも期待が持てます。

【開催決定】アニ魂、全開。 高知アニクリ祭2025

高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会は、「高知アニクリ祭2025」を2025年4月5、6日の2日間、高知県民体育館を中心に高知市内各所で開催します。

去年に続いて、今年も高知のアニメフェス「高知アニクリ祭」が開催されます。信用金庫ががっつりプロジェクの中に入っているので、きちんとした予算がかけられているように思います。フェスは続けていくことに意義があるので、来年も成功すると良いですね。




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