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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/11/19 #172

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
秋アニメも中盤に入ってきましたが、日本だと『チ。 ―地球の運動について』が人気を集める一方で、海外ではもともとの認知度が高い作品がやはり有利のようです。このまますんなりと人気が出るのか、注目しています。


「ドラゴンボールDAIMA」の認知度は89%!アメリカのアニメユーザーにおける日本アニメ事情レポ

アメリカのアニメユーザーにおける日本のアニメ作品の浸透率(認知~MD購入)、視聴実態(視聴方法、利用サービス)、視聴きっかけとその後の行動などを把握することができる調査レポートが発表された。

『ドラゴンボールDAIMA』が89%。2位の『BLEACH 千年血戦篇』が69%。3位の『らんま1/2』が48%という順位です。「ドラゴンボール」シリーズの知名度が高いのは当然としても、TVシリーズとして長く続いていた作品は、やはり認知度高いですね。

大手企業がアニメ制作会社を子会社化する「当然の理由」 課題はやっぱり「現場への還元」

大手商社がTVアニメの企画に出資する、大手エンタメ企業が小中規模の制作会社を子会社化する、制作会社どうしが合併するなどのケースが近年増えています。その背景には、急速な市場の変化がありました。

近年の傾向をまとめた記事です。アニメは年間300タイトル以上制作されている一方で、人手が圧倒的に足りていません。人材の囲い込みが必須であるので、大手企業がアニメ制作会社を子会社化は当然の流れでしょう。

「日本アニメの新世代」の監督から見えてくる“2020年代”アニメの行く末【藤津亮太のアニメの門V 112回】

東京国際映画祭のアニメーション部門で、「日本アニメの新世代」というシンポジウムを実施した。今後のアニメを取り巻く状況はどう変化していくのか? 3人の監督を迎えお話をうかがった。

「長編を目標に定めつつも、まずはその過程として、15分以上40分内程度の中編に挑戦する」ことが増えると、評論家の藤津さんは指摘します。確かに『ルックバック』の成功もあり、こうした傾向は強まる気がします。ただ、いずれにせよ企画内容次第ですね。作家性の純度が高ければ高いほど、「お客さん」が付いてこない可能性もありますし。

フジテレビ、アニメ事業が前年比で急成長「うる星やつら」リメイクの商品化好調など寄与 原作繋がりの「らんま」は日テレ系

フジ・メディア・ホールディングスが今月7日に公開した2025年3月期第2四半期(中間期/4-9月)の決算情報によると、アニメの関連の事業収入が前年同期比39%増水準の成長を見せたことが分かった。

現在のアニメ産業においては、特に「海外」や「配信」市場の権利を有する企業が、収益力で圧倒的な優位性があります。フジテレビの四半期決算のデータからも、この傾向が確認できます。特に『うる星やつら』は、話数が多い作品であることから、その分ライセンス料も高額であったのでしょう。

テレ朝HD、BookLive&壽屋と地上波番組を通じてマンガ開発を共同推進…IP創出しアニメ化・商品化展開も視野に

テレビ朝日ホールディングス<9409>は、子会社のテレビ朝日がBookLiveと壽屋(コトブキヤ)<7809>と共同で展開する新しいIPビジネスの取り組みを紹介した。

テレ朝グループによる新規IP創出のプロジェクトです。BookLiveが原作展開、壽屋が商品周りを展開するのは既定路線ではありますが、現在展開されている漫画作品はアニメというよりもドラマ寄りのイメージです。グッズ展開も難しい感じがしますが、今後はよりアニメ寄りの原作が創出されていくのか注目しています。

日テレHD、第2四半期のアニメ事業は収入30%減の13億8100万円、収支44%減の5億3200万円…中国向け『アンパンマン』MGで反動減

日本テレビホールディングス<9404>は、11月7日に開示した9月中間決算で、日本テレビのアニメ事業の収入が前年同期比29.9%減の13億8100万円、収支(※)が同43.8%減の5億3200万円だったことを明らかにした。

日テレのアニメ事業の四半期決算は反動減とのこと。『アンパンマン』のMGが大きな原因ですが、前期は『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』といったヒット作もあったので、今期も同等レベルの作品がないとキツくなるはずです。

日本のアニメ業界の未来を支えるチーム『ADX』が始動

国内屈指の技術者が集うテクニカルディレクター・コレクティブのBASSDRUM(ベースドラム株式会社、所在地:東京都港区、代表取締役:鍜治屋敷 圭昭)は、ビジュアル表現とテクノロジーの融合を強みとするsync.dev(シンクドットデヴ、所在地:東京都港区、代表:岡田 太一)と、あらゆる施策をスピーディかつ柔軟に推進するプロジェクトマネジメントのエキスパート、Fabrica.(ファブリカ、所在地:東京都渋谷区、代表取締役:岡田 敦子)とのタッグにより、アニメ制作現場のDXに特化したチーム「ADX」(エー・ディー・エックス)を設立いたしました。

ADKと空目してしまいましたが、DXでアニメ制作の現場を改革するグループのようですね。パートナーとして、一般的な「アニメ制作会社」が入っていないので、どこまで「リアルな」DX化が進められるのか未知数ではありますが、期待したい動きです。




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