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映画『EROSION』新感覚の映像体験!

TOOWA2(トウワツー)さんの初めての長編映画『EROSION』を、渋谷ユーロスペースで観てきました。
トレイラーからも、かなり攻めている映像表現が伝わってきます。使用されている音楽も、ミカ・レビのような不穏さやプリミティブさも感じられます。

【あらすじ】
名前もいつの時代かも解らない人里離れた森の中。特殊な能力を持つ部族が暮らしていた。彼らはお互いの意思疎通に言葉ではなく楽器の音色を使って感情を伝え合い……。

https://t2filmproject.tokyo/erosion/

ストーリー的にはシンプルです。集団の中に異分子がやってきて、波乱が起きる展開です。しかしながら、映像は一筋縄ではいきません。TOOWA2さんによると「モノクロではなく、シルバーに近いカラーにした」とのことで、深みのある発色となっています。俳優の細かい表情や仕草などが、くっきりと浮かび上がってきます。

ここに、種々の音楽がかぶさってくるので、映画館で単に映画を観ているのではなく、クラブ感覚の雰囲気も感じられます。

またオーストラリア大陸の先住民・アボリジニが使う楽器である、ディジュリドゥの存在感も大きかったです。
僕が観に行った回は、上映後にディジュリドゥのライブ演奏もあって、レアな体験をしました。
「ブボブボブボ~~~(言葉で変換不可能)」というユニークな音は、日常耳にすることはありません。聴いていて、新しい細胞が目覚めた気がします。

TOOWA2さんによるVJをバックに、響き渡るディジュリドゥ!
楽器ではなく、武器に近い!?

またライブ演奏後には、映画監督の今関あきよしさんをゲストにお迎えしたトークイベントがおこなわれました。

「完璧にデザインされた映画」
「人にとても恵まれている」
「綺麗な炭酸水を飲んでいる感じ」
「映画に迷いがなく、クオリティが高い」

……と絶賛されています。
特に、人に恵まれているとのコメントについては、確かにそうだなと思いました。
ともすると、独りよがりな「アート」的な作品になってしまう可能性もあったでしょう。しかしながら、多くのキャストやスタッフに支えられて、「エンターテイメント」として楽しめる作品になっています。TOOWA2さんの人徳もあるのでしょうね。
次回作も期待しております!

上映後のアフターイベント
劇場入り口には、ショウジョノトモさんデザインの衣装も!

🔈Information

オンラインサロン「シナリオランド」では、「映画『EROSION』公開記念 TOOWA2 オンライントークショー」を開催しました。映画の製作経緯やクラウドファンディング、助成金の活用方法など幅広くお話しを伺っております!


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