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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/12/31 #178
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
2024年ラストのまとめです。今年のキーワードとして、「海外」「配信」は当然ですが、「AI」「労働環境」といったものも目に付くことが多かったです。特に「労働環境」はアニメ業界では長年の課題とされてきたので、アニメ産業市場が伸長する中、前向きに取り組めるタイミングが今なんじゃないかと。
KaKa Creation、ソーシャルアニメーションレーベル「TETTOU」を立ち上げ。TETTOU1期目作品ラインナップを発表!
「Ah-Mo」「らびっとはびっと」「ミームのやーつ」を公開中。AIをサポートツールとして活用した高品質・高頻度更新のショートアニメで業界に革新をもたらす
AIを活用したアニメスタジオが2024年後半から目につくようになりました。同社はSNSを中心としたアニメを展開するようです。
なおAIの活用は大きく2つあると思います。
①既存アニメの制作補助
②簡易な新規アニメの制作
今回は②のパターンですね。
なお、「簡易な」が外れるときが、真のAIアニメ革命の到来になりそうです。
アニメデータインサイトラボ『データで見る2024年夏秋アニメの注目度比較』公開…「ダンダダン」や「アオのハコ」などの話題作品は視聴者との新たな接点創出も鍵に
株式会社ブシロード (本社:東京都中野区、代表取締役社長:木谷高明)のグループ分析組織にあたるアニメデータインサイトラボ(代表:大貫佑介)は、アニメビジネスにおける調査を実施しました。
Googleトレンドを基にした分析です。人気作の共通点→「強力なIPか効果的なプロモーション戦略の存在」。前者はともかく、後者はどのプロジェクトでも実践できるはずです。SNS動画を活用した施策は現在効果を上げています。しかし、多くの企業が同様の取り組みを始めると、次のマーケティング手法を模索する必要が出てくるでしょう。
“定額制動画配信サービス 年間ランキング”発表、Prime Video、Netflix、ディズニープラスほか、ジャンル別に最も視聴されているサービス・コンテンツを横断調査【GEM Partners】
エンタテイメント業界に向けたデータ×デジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners株式会社(ジェムパートナーズ、所在地:東京都港区、代表取締役:梅津文)は、映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽メディアなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価することを目指した新指標“リーチpt”をもとに、2024年の「定額制動画配信サービス ジャンル別年間視聴ランキング」を発表いたします。
国内アニメ・映画のランキングは以下の通り。
1位『名探偵コナン』
2位『鬼滅の刃』
3位『葬送のフリーレン』
4位『ONE PIECE』
5位『ダンジョン飯』
それほどサプライズのないランキングですが、『ダンジョン飯』には注目ですね。ファンの熱量によって、ランキングを押し上げたのでしょう。2025年も勢いが続いたら「殿堂入り」IPになるかもしれません。
「ABEMA」による国内最大級のアニメアワード『日本アニメトレンド大賞2024』、2024年最も輝いたアニメ「日本アニメトレンド大賞」は『ダンダダン』に決定
全12部門の大賞作品発表!『【推しの子】』『しかのこのこのこしたんたん』『負けヒロインが多すぎる!』など受賞!Creepy Nutsも楽曲受賞でコメント「国内外多くの方に届いた事、驚きとともに嬉しい」
多くのユニークな賞があるアワードです。アニメグッズ賞については、なぜ「『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』ぱしゃこれ」が受賞したのだろう?と思ったら、アニメイトで年間販売数1位だったのですね。他にも興味深い選考多々です。
アニメはサブカルからメインカルチャーへ。「すずめの戸締まり」「SPY×FAMILY」プロデューサーらに聞くアニメ業界最前線
一般社団法人日本動画協会が発行する「アニメ産業レポート2024」によると、2023年の日本のアニメ関連市場はついに3兆円を突破した。
アニメ産業市場が伸びて「製作」側は景気が良いですが、やはり制作現場はどんどんキツくなっている印象です。「2クール(※1クール=約12話。ここでは24話程度)作るのも難しくなってきている」とのこと。兵站が足りてないのは明らかなので、2025年にどれだけ緩和されるかが日本のアニメ業界にとって勝負所だと思います。
SPY×FAMILY:テレビアニメシーズン3が2025年10月スタート 原作累計発行部数3800万部突破
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の遠藤達哉さんのマンガが原作のテレビアニメ「SPY×FAMILY」のシーズン3が、2025年10月から放送されることが分かった。
2025年10月とは結構先になりますね。とはいえ、今は配信などもあるので、興味は継続していくのでしょうけど、ちょっと気になるところではあります。
アニメ業界の労働等の実態について
先日、一般社団法人日本動画協会様より「日本でアニメーション制作を行うクリエイターの労働等に関する現状報告」の発表がございました。
動画協会の発表に対して、NAFCAによる声明です。アニメ業界、特にアニメーターをはじめとする労働者の実態は、フリーランスが多いことから把握が難しいのが現状です。そのため、NAFCAやJAniCAなどの団体が実施するアンケートが主な情報源となっています。業界全体で健全な議論を重ね、適正な価格形成に向けて取り組むことを期待します。
「アニメの制作本数多すぎ問題」なぜ? 背景にPlayStation2がもたらした「変化」が
国内外での日本アニメの人気を受けて、1995年には年間87本だった制作本数は現在「300本越え」が常態化しています。
とても面白い考察です。ハードがソフトを規定する。音楽業界でもアナログレコードやCDなどの登場で、ビジネスとクリエイティブの両方が激変しました。アニメでもDVDの登場、並びにDVDの普及をさせたPS2の存在は大きかったと思います。
大阪・関西万博、アニメ・マンガの展示イベント開催GW3日間
2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、アニメ・マンガをテーマにしたイベントが開催されることになった。
大阪万博の開催は来年なのに、一体どうするのかな……?と何となく気掛かりでしたが、日本には「アニメ・マンガ」というキラーコンテンツがありましたね。集客に苦労しているというニュースばかり耳にするので、思い切り「アニメ・マンガ」の方向に振り切ってしまうのも手だと思います。