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森林セルフケア🌳座間谷戸山公園へ

こんにちは!みき亭です。先日の投稿に引き続き、森林セルフケアのお話です。
BLUEアウトドアフィットネスクラブの森林セルフケアウォーキングの案内人を務めはじめた2024年5月。記念すべき第一回目のフィールド、県立座間谷戸山公園のご紹介とプログラムの振り返りを(超遅ればせ過ぎながら)させていただきます。
秋のセルフケアお散歩にもオススメでーす!


夏の兆しに耳を澄まして

立夏を迎え、森が賑わいを見せ始める一年の中で最もさわやかな季節の中、新緑を味わい薫風を肌で感じながら、「夏の兆しに耳を澄ませてみよう!」というテーマで森の中を歩きました。

長尾門をくぐると谷戸の風景が広がります

アーバン・エコロジー・パーク

座間谷戸山公園は、市民参加(ボランティア)の里山保全隊のみなさんによって、丁寧に保全された温もりある公園です。アーバン・エコロジー・パーク(自然生態観察公園)として、昭和62年度より全国に先駆けて整備され、平成5年から開園(全体の3分の1)されたそうです。

アーバン・エコロジー・パーク
野鳥などの小動物の生息地、代表的な植物群落など質の高い緑地環境の保全・創出を図るとともに、都市に自然を呼び戻し人間と生物がふれあえる拠点となる公園。

県立座間谷戸山公園パンフレットより引用

園内には、かながわの美林50選にも選ばれているシラカシ観察林、クヌギ・コナラ観察林、スギ・ヒノキの観察林、サンクチュアリ、野鳥の原っぱ、湿性生態園、田んぼや畑、炭焼き小屋や里山体験館などなどがあります。谷には、わき水の谷や水鳥の池があり、穏やかな谷戸の風景を味わうことができます。

五感を楽しみながら

森林セルフケアウォーキングの楽しさは、森の中に入っていくことで、日常生活とは違う五感[視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚]の使い方に誘われ、自然と活性されることです。五感を通してのみなさんのそれぞれの気づきをシェアしながら歩いていくのも、とても楽しい時間です。

今回のプログラムで提案させていただいたのは、免疫力を高めるフィトンチッドを意識して森林浴をしてみること。
 ※フィトンチッドは、植物が自分の身を害虫などから守るために出す揮発性の物質で、わたしたちの脳をリラックスした状態に導いてくれるという研究結果が出ています。

そして、居心地のよい公園をゆっくり散策することで、1/fゆらぎのゆりかごで揺られているような穏やかな感覚を、味わっていただくこと。
 ※1/fゆらぎとは、規則性と突発性、予測性と逸脱性が適度にミックスされたノイズで、居心地のよい空間と情報を与え、人の心を落ち着かせるといわれています。

フィトンチッドも1/fのゆらぎも、目に見えない、意識をしないと感覚的に得られない知覚なのですが、ゆえに、優しくリラックスに誘われている感じが心地よく、鮮やかな新緑と相まって、バランスの良いケア時間になったと思います。

※視覚情報は、人間の知覚の割合で約80%を占めていると言われています。

イヤークリーニング

私は、音楽療法士をしていることもあり、聴覚のケアに特に魅力を感じています。
聴覚ケアの一つに、カナダの現代作曲家が提唱したイアクリーニングという思想があります。文字通り「耳を浄化する」こと。音を聞き取り、聞き分ける力を養おうという練習プログラムです。自分にとって心地の良い音を意識することは、セルフケアにとって大事だと考えています。時に、耳から入ってくるたくさんの情報から距離を置いて、静けさを味わう感覚は、脳を休めることにつながります。

おひとりさまじかん

ウォーキング最後の舞台はわき水の谷でのひとりじかん。10分程度ですが、谷の中をひとりで散策して、自由に過ごしていただく時間を設けました。椅子にすわってたそがれてみるも良し。湧水の音に耳を澄ますも良し。鳥のさえずりを鑑賞するも良し。プログラムでは、できるだけ毎回、自然の中でひとりで過ごす時間の心地よさを味わっていただきたく、おひとりさまじかんを設けたいと思っています。回を重ねるうちに、どんな気づきがあるか?効果を実感できるか?楽しみな時間でもあります。

一個百円で、公園の協力金になります!かわいいですね。

約2時間強のプログラムでした。たっぷりと森林浴ができました。「今度は、違う季節にも来てみたい!」っと参加者さんも満足してくださったようです。

これからも、”気づき”を与えてくれる森や自然を訪ねて、セルフケアの時間を共有したいと思っております。また、ご報告させていただきます。

最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。


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