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マーケット感覚の虎の穴。No.7

こんにちはアナリストのアナダです。
今回も先週に引き続き、「理学療法士・作業療法士の余るか問題」について公開データを根拠に切りこんでいきます。

引用・参考元)2016年4月22日 第1回理学療法士・作業療法士需給分科会 議事録
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000129634.html

まず出席者から


○出席者
内山 靖 (日本理学療法士協会副会長)
大道 道大 (日本病院会副会長)
荻原 喜茂 (日本作業療法士協会副会長)
勝又 浜子 (日本看護協会常任理事)
釜萢 敏 (日本医師会常任理事)
小林 正義 (信州大学医学部保健学科作業療法学専攻教授)
高砂 裕子 (全国訪問看護事業協会常務理事)
長澤 弘 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学研究科リハビリテーション領域教授)
野口 晴子 (早稲田大学政治経済学術院教授)
伏見 清秀 (東京医科歯科大学医療政策情報学教授)
星 北斗 (福島県医師会副会長)
本間 達也 (全国老人保健施設協会副会長)
松村 淳子 (京都府健康福祉部長)
水間 正澄 (昭和大学名誉教授(リハビリテーション医学))
山口 育子 (NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長)

(アナダの推論)PT,OT有資格者(協会と教員)と、医師や看護師、経済学者、患者側、行政と広く参加者がいますね。やはりSTは法制度も違うからか居ない様子。

印象的なワードや応対のピックアップ

1.内山副会長(PT)“現在 250 を超える養成校がありまして、先ほど御案内ありましたように、 1 学年の総定員数は 1 万 3,595 名となっています。養成校が学校種別により混在しており、 4 年制大学校が 98 校、短期大学、 4 年制専門学校、 3 年制専門学校とご覧のような分布になっており、同一職種で異なる養成形態を有するというのは、世界的に見ても比較的珍しいことになっています。これが冒頭、局長が申されたような質ということとも関係があるのではないかと考えております。”

(アナダの推論)養成校の四年制大学化すべき論の象徴となるワードです。私達にとっては割と普通の専門学校が世界的にはもうレアという認識のズレが示されており、質の向上のためにはここを推進すべきと外部からの指摘。


2.本間構成員(老健協会)“新卒者は急性期あるいは回復期に就職するということは非常によく分かるのですが、私どもの老人保健施設のような生活期の施設で働く理学療法士は、新卒で最初から来るのか、急性期、回復期を経験されて何年かたって来られるのか、もしそういうデータ等があれば教えていただきたいのです。最近の新卒者を見ていると、質が非常に厳しいと感じられます。新卒者の就職先選定が質に影響しているのかどうか、教えていただければと思います。”

(アナダの推論)セラピストの質の低下と一般的なキャリアの経験年数のモデルを気になさっている様子。老健に来る新卒は質が低いとも捉えられる。私見で考えると、厳選されたセラピストがキャリアを積んでから、新規開設された老健に行く創設期の時代。と現在の新卒の配置や若手のローテーションを比較すると(ある程度は)仕方ない部分もあるよね、、、?とは思います。ただ、「公の場でこのように突っ込まれている。」という課題意識は必要ですね。


3.荻原(OT)“人口 10 万対都道府県です。実際の母数が PT と比べると少し少ないのでこの数になっておりますが、全国平均では 39 です。やはり、どちらかというと西が少し高いと見える数字で、これも形としては理学療法士と基本的に大きな差はないのではないかと考えられます。
 ちなみに、ここにはお示ししておりませんが、諸外国はどのようになっているのかということで、 2012 年のデータでは、例えばデンマークなどは対 10 万で 126 という数が出されておりますが、少なくとも日本は対 10 万の数として、現在では中間ぐらいの位置にいます。

(アナダの推論)都道府県の差があるのと総数としてはまだ増やす余地があるよ!という論理ですね。

長くなってきたのでさらに次回へ続きますよ、、、!
それじゃーね!

執筆:アナダシュウゴ@syu5o

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