「自分らしさ」と「自分勝手」を見分けるポイント!
「どうして「自分らしく」生きられないの?」第4回、今日は「自分らしさ」と「自分勝手」の違い、見分け方のおさらいです。「自分らしさ」につながる重要ポイント、心のなかでの他者との存在感の気づき方についてもぜひご参考に。
これまで「自分らしさ」と「自分勝手」の違いと「違いに気づく」ことから始めることをお伝えしました。が、書き終えてから「違いに気づく...といっても「どうやって」違いに気づくかが難しい..よね?」、ということにようやく気づきました(笑)。
で、一番気にかけていただきたいのは「心の中での他者と自分の存在感」がどうなっているか、ということです。これまで読んで「自分らしさ」と「自分勝手」の違いは十分わかった...という方は目次から「相手との「上下/大小/優劣」感覚の気づき方」にジャンプしてください〜。
【自分勝手な振る舞い/在り方】
次のような思いや感覚があるときは、「自分のやりたいこと」が「自分勝手」になっている可能性が高いでしょう。
●(心のなかの)自分と他者との関係に、上下、大小、優劣を感じている。
●自分の在り方や振る舞いが、他者を傷つけることにつながっても問題ない、または正当だと思っている。やや、居直っている/開き直っている感じがある。
【例】
+ 自分が大きく、相手は小さいので、大きな自分は小さな相手を壊したり、傷つけたりしてもいい。
+ 自分は小さく、相手は大きいので、大きな相手を打ち負かすなら何をしてもいい
●瞬間的には、その行動をしてスッキリするが、後ろめたさや虚しさが残る。満たされた感覚にならない。
【自分らしさがある時】
「自分のしたいことをしている」とき、次のような思いや感覚が伴っているときは、「自分らしさ」に近いでしょう。
●(心のなかの)自分と他者との関係が水平。同等。対等。フラット。
●自分を大切な存在だと思う、同時に他者も大切な存在だと思える。
●自分のことを大切にすることに罪悪感がない。
●(他者も大切なので)自分を他者より優先させたり、他者に優先してもらえた時、相手に対する感謝が湧いてくる。(別の形で)相手に貢献したいと思う。
●無理や焦りが少ない。リラックスした感じがある。
【勘違いしやすいポイント】
●他者は人間に限らない。
他者、とは自分を除く存在すべて。
人、もの、動植物、自然、宇宙、なんでも、です。
直接関わりのない「見ず知らずの存在」なども、もちろん含まれます。
●上下、大小、優劣、は、自分の心のなかで感じている感覚
社会における人間関係でいう「上下」「大小」「優劣」をあてはめるとややこしくなるので、それは脇に置きましょう。あくまでも「こころのなか」での相手と自分の存在感の比較です。
【例】
+ 職場の「上司」であっても、見下している感覚があれば、自分が「上」。
+ 年齢が下の「こども」が泣きわめいていて、自分が振り回されている感じがあれば、自分が「下」。
+ 相手が自分より背が低くても、圧倒されている感があれば自分のほうが小さい。
【相手との「上下/大小/優劣」感覚の気づき方】
ここが一番気づきにくいかと思います。
大雑把な目安としてはこんな感じです。
●自分が上から目線になっている/下に見られている気がする
●相手に対して怒りや不満などを抱いている(こういう時は大抵相手より「下」になっています)。
●「したいこと」をしないと、負けてしまう感覚がある
●相手(他者)の存在が、どうでもよくなっている。
「自分らしさ」を取り戻していくと、相手と自分の心の中の存在感は「同等」になっていきます。が、これは日頃意識していないと、なかなか気づけません。なので日頃から、相手(他者)と自分が心のなかでどのくらいの存在感、どのくらいの大きさになっているのか、自分のなかで時々振り返るといいですね。
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今日は、前回と前々回を補足しながらをまとめてみました。さて、今度は「自分勝手」を恐れてしまうことについても、もう少し書いてみたいと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。
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元々の記事もこちらにおいておきます。