「自分を大切に」の最初のドア
他人に「こうしたほうがいいよ」とおすすめすることがある。
自分が「やってよかったな」という確信を持っていることをおススメすることもあるけど、「できてないけど、やったほうがいいな」とうっすら思っていることを薦めていることも結構多い。
つまり、相手に言っているようで、本当のところ自分自身に言っている。
もうちょっと付け加えると「相手に映し出された自分」に言っている。相手の言動や行動が、鏡に映し出された自分の言動や行動のように見えているのだ。
でも、言ってる時はそのことに気づいてない。
あとになって、ふと思い出し、「ああ、あれは私自身に対して言っていたんだな。あの人にとって、本当に必要なことかはわからないものなあ」と、自分の滑稽さにちょっと笑ってしまう。
「お酒、減らしなよ」「痩せた方がいいよ」「早く寝た方がいいよ」「勉強しなさい」「もっと真面目にやりなよ」「あきらめちゃだめだよ」「人生前に進まなきゃ」….小さなおせっかいから、シリアスなアドバイスまで。
程度の差はあれ、みんなやってる。(もちろん、やってない時もある)
身近で、大切な人に対しては、言い方の熱量も増えるだろう。
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私は
「自分を大事にね」「自分ファーストでね」「無理しないでね」と言いがちだ。
特にクライアントさんに伝えることが多い。
ココロにしろ、カラダにしろ、不調がある時は何かしら無理が祟ってることが多い。つまり「無理して自分ファーストじゃない」状態が積み重なって苦しくなり、
セッションにいらっしゃるーという方々が多いからだ。
しかし、それだけではない。
私自身が「自分ファースト」をやったほうがいいと分かっていながら
できてないから、つい言ってしまうのだ。
自分がつい無理をして、痛い目にさんざんあっている(笑)。
「自分を大事に」「自分ファースト」「無理しないで」…
「じゃあ、どうしたらいいんだよ!」と突っ込まれそうなくらいに
大雑把な言葉だ。あまりにも抽象的すぎる。
自分を大事にするには、具体的に何を、どうしたらよいのだろう?
その最初のドアはここだ。
ひとつは、自分の好きなことを知ること。それをすること。
もうひとつは、自分の嫌いなことを知ること。それをできるだけしないこと。
好きなことを知って、それをすれば、幸せな時間が増える。
それは自分を大事にすること。
自分の嫌いなことを知って、それをできるだけしないようにすれば
ストレスは減るし、嫌な時間が減る。
それも自分を大事にすること。
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嫌いなことしないで済むんだったら
こんな楽なことはない…
と、たぶん、昔の私だったら、ここでまた突っ込んだだろうと思う。
その時は、嫌いなことを続けてしまう理由が
こころのなかにあるので、それを探す ー ということになる。
まあ、そこは、また次のステップの話になるので
いまはおいといて。
まずは、好きなこと、嫌いなこと、なんだろう…と
時間をかけて、書き出してみるといいかもしれない。
ここは、他人任せにするのではなく、
自分のために、潤沢な時間を与えてあげよう。
自分と向き合う時間だ。
自分と付き合う時間、といってもいいかもしれない。
それでも
「何も思いつかない」んであれば、
多分、相当疲れているので、
とにかく「なにもしない」で「早く寝る」が意外といいかもしれないです。
今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。