自己発見は苦しいものではない
自己発見は苦しいものではない
(書籍/心のメッセージを聴く)
この本を手に取り、冒頭の言葉に引っかかった。
私はいつも、自己発見について痛みを伴うと感じるふしがある。
自分のカウンセリングの課題にも、クライエントの肝心なところ、核心であるところ、そんな大事なところに触れることが恐ろしくて、避けてしまう、というところがある。
それはクライエントを傷つけたくないという思いから、と思っていたが、
グループワークで「なぜ触れることが怖いのか」という検討をしたところ、
「なかごしさん自身に触れられたくないことがあるからなのでは」という意見に毎回あう。
自分自身では「自分の触れられたくない話題」についてピンとこないのだが、自分がクライエントに対してたじろぐほどの恐怖なのだから、まだ思い出したくないだけで、本当は心の底に眠っているんだろうと思っている。
自己発見は苦しいものではない
「そういうけれど、本当にそうなんだろうか?」
これが私の本心である。
でも、少し分かることもある。
カウンセリングを受けていて、自己発見した時は、なんというか
「そう!そうなんだ!」
と世界が開けたような、窓が開いて風が吹いたような、そんな感覚があることも知っている。
私は自分の触れられたくない話題が何なのか、いまだに分かっていない。
不登校だとか、同期の自死だとか、性自認だとか、家族のこととか、そんな話よりも、もっともっとしたくない話題があるんだろうと思う。
いつかその時がきたら、その大きな話題と向き合って、クライエントにたじろぐことなく、真摯に向き合えるカウンセラーになりたい。
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