マインドフルネスを簡単にする方法。
メンタルを整えるために効果があると言われている「マインドフルネス」について一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
マインドフルネスを一言でお伝えすると
「今、この瞬間に集中し大切に生きること」のためにする瞑想法だと言えます。
アップル社を創業したスティーブ・ジョブズも禅と出合い自宅に 瞑想スペースをつくったり、禅僧との対話を続けたことが知られています。
禅は「飾らず、ありのままの姿で生きること」を目指します。
そのための手段の一つとして座禅があり、静かに座り自分の呼吸に意識を集中させる。気が散って他のことを考え出したら、再び意識を呼吸に戻す。
これを繰り返し訓練することで「今、この瞬間に集中する」習慣をつけ、最終的には「飾らず、ありのままの姿で生きる」ことに繋がっていきます。
禅とマインドフルネスは、本質は異なりますが瞑想するということについては同じです。目指すべき方向性や厳格さに違いはありますが、大まかにはよく似たものと言えます。
マインドフルネスは集中力UPや不安な気持ちが解消されたり、ストレス軽減、うつ症状の緩和に効果があると言われています。
ストレスが溜まってくるとマイナスな事を考え込んでしまい深みにはまりがちです。心ここにあらずな状態になってしまうのです。
過去の後悔、悲しみ、怒りそういったものを振り返ることも必要な時がありますが、いつまでもそこから出ることができないと自分の不安や悲しみ、ストレスを強化してしまいます。
そこで「今、この瞬間に集中し大切に生きることに向ける」マインドフルネスが役立ちます。
ただ、このマインドフルネスのやり方がストレスが溜まり、メンタルヘルスが不調になった方にはかなり難しいです。
簡単に説明すれば、マインドフルネスは姿勢など体・呼吸・心を整えていきます。
まず姿勢を正し呼吸を整える。手足の指先から頭までリラックスして全体を感じる。
立っている時はバランス、左右の重心を心地よく感じ、歩く場合は前後左右の重心移動を感じながら「今、ここに集中して」歩く。
これがなかなか出来ません。
まず、メンタルヘルスが不調になった場合はリラックスが出来ません。
普段から無意識に緊張状態であるため、意識しても体から力を抜くことができません。
そうなると、手足の感覚ですらリラックスした心地よい感覚をつかめなくなります。
次に、呼吸を整えることがまた難しいです。
ストレスが溜まり、緊張状態にあると腹式呼吸でさえ上手く出来ないからです。
口から息を十分に出し、鼻から息を吸うことも難しくなります。
それでも、マインドフルネスの効果を味わうことが出来ないか、僕がうつ病になった時にしていた方法をお伝えします。
呼吸法は腹式呼吸にこだわらず、あなたが一番楽にできる呼吸でいいです。
あまり人がいない公園に行き、草の上に裸足で立ちましょう。
出来れば目をつぶって下さい。次に日差しと風を感じて下さい。
そして子供の頃、公園で走り回って楽しんでいた時のことを思い出しましょう。
この状態で僕は少し、にたにたして力が抜けています。
今は裸足なので、ゆっくり足の裏にあたる土や草の感触に集中して下さい。
太陽の心地よい日差しを浴び、ちょうどいい風が吹き、ニタニタとしています。足の裏の感覚、土や草を踏んでいる足の裏に集中してゆっくりと歩きましょう。
時折、小さな石を踏んで「少し痛いな~とか、小枝を踏んじゃった」とか感じながら歩けていること自体を喜びましょう。
今、公園で歩けているのは家から出られる状態だからです。
自分の出来ていること、今、自分のメンタルを整えるために公園でマインドフルネスらしき散歩をしている自分を褒めてあげて下さい。
少しずつ繰り返していると靴を履いても力を抜いて、足の筋肉の動きなどを集中できるようになってきます。
自分の感覚を取り戻し、日差しや風もより心地よく感じてきます。
そういう積み重ねで、少しの変化に自信を持ち、楽しみながら続けていく。
そうです。今、目の前に起こっていることに意識を向け、力を抜きながら心地よい集中をしていきつつ生活を楽しむことが出来るようになります。
つまり、マインドフルネスと同じですよね。
天気が良い日に人が少ない公園でやってみて下さいね。
人が多いとぶつかりますし、目をつぶって裸足で歩いていると僕のように驚かれるのでご注意下さい(笑)