私的特撮ヒーロー烈伝②本郷猛
今回は仮面ライダー1号こと本郷猛のご紹介です。
本郷猛とは、言わずと知れた「仮面ライダー」主人公であり、バッタの能力を持つ改造人間であり、仮面ライダー1号に変身します。
本郷は、城南大学の生化学研究所の学生で、知能指数600にしてスポーツ万能という、頭脳・肉体ともに類稀なる優秀な能力を持ち、そのために悪の秘密結社・ショッカーに拉致され、改造人間にされてしまいます。
しかし、脳改造の直前に脱出してからは、人間でなくなったことに苦悩しながら、人類の平和を守るために仮面ライダーとなってショッカーと戦うことを誓います。
冷静さと熱さを兼ね備えた紳士であり、親代わりにして、バイクトレーナーの立花藤兵衛からは「子供のような奴(子供のように純粋)」とも評されています。
…と、ここまではテレビ版の本郷猛像ですが、石ノ森先生が描かれた原作版では、少し異なります。
その変身方法は「強化服を身に付け、仮面を被る」というのが一般的な解釈ですが、第2話では疾走しながら変身する描写もあります。なお、変身しても、ベルト「タイフーン」の風車に風を受けてエネルギーを得なければ、体内のメカニズムを完全に起動させることはできないという設定になっています。
また、第4話でショッカーと戦うための研究所を設立するが、ショッカーが送り込んだ11人のショッカーライダーとの戦いにおいて、変身前のところを攻撃され、絶命してしまうのです。
しかし、脳改造から開放されたショッカーライダーの1人=一文字隼人によって、遺体は研究所に運び込まれ、脳髄のみが研究所の中で生き続けることになりました。
第6話の終盤で、脳髄を機械のボディに移植して復活、ショッカーのアジトを破壊しましたが、ショッカーとの戦いの結末は描かれていません。
なお、映画「仮面ライダー THE FIRST」を除くと、本郷の設定は概ね原作とテレビシリーズのものが踏襲されています。
個人的に仮面ライダーは、小学一年生の時に始まって以来の付き合いであり、未だに色あせない永遠のヒーローです。
それだけに今も脈々と受け継がれていく仮面ライダーの歴史をこれからも見届けていきたいと思っているのです。