ビジンダー

私的特撮ヒロイン図鑑⑫マリ・ビジンダー(キカイダー01)

今回は特撮番組「キカイダー01」に登場したビジンダーの人間形・マリです。演じているのは当時新進気鋭のアクション女優だった志穂美悦子さんです。

志穂美さんが演じた特撮TV版では、体内に水素爆弾が内蔵されており、マリの服の第3ボタンを外すと爆発するようになっています。

ビジンダーとは世界大犯罪組織シャドウに製作された戦闘用アンドロイドですが、TV特撮ではイチロー・キカイダー01に良心回路を取りつけられたため、漫画ではジロー・キカイダーの良心回路と自身の回路がシンクロし、完全な正義にも悪にもなりきれない自分に苦しみます。

この苦悶するマリを志穂美悦子さんが熱演されていたため、ビジンダーというキャラクターは非常に人気がありました。同年齢の有名人であるウッチャンこと内村光良さんは、志穂美さん演じるマリのファンであることを公言しています。

ビジンダーは当初水素爆弾でで01を抹殺せんとしたのですが、後にワルダーが自らの命を賭して解除しました。そして後にキカイダー兄弟に協力し、シャドウと戦うことになります。

なお原作版はTV版とは大きく異なっています。ビジンダーはシャドウがアキラ・ルミをさらうために送り込んだ女性型の人造人間マリエとして登場します。

ダークロボットより一歩進んだ、自立思考型ロボットで、初めはシャドウの支配下にあったが、ジローの良心回路に逆に影響され、人間でいう恋愛感情を抱き、ジローたちと行動を共にするようになるものの、破壊されかけた事のあるイチローは、疑念を持っています。

ハカイダーによってジローたちに紹介された時はロボットであることが明言されたにもかかわらず、その後イチローと戦った時は人間のふりをしていたことになっています。

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原作版は衝撃的な結末を迎えますが、個人的にはキカイダーに関しては漫画版のほうが好きでしたね。キカイダーはちょうど「8時だよ!全員集合」の裏番組だったので、リアルタイム世代ながら再放送でみていたのですが、それより早く原作を読んでいたからかもしれません。

なお、映画「キカイダーREBOOT」でも高橋メアリージュンさんが演じる「マリ」が登場します。


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 プロレス観戦記書き | せかぷろ | プロレス“ザ・モンスター”ハラダ
両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。

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