【事例】わたしの中にいる自由なわたしとつながる(1/2)
職場の人間関係の辛さだったり、やりたいことが定まらないことだったり。こころナビゲーターのサービスで、いろいろお聴きしてきた綾乃さん(仮名)のお話。前回は、ネバナラナイ星人の仮面をはずすことを決めた綾乃さん。その後どうなったのか。シリーズ第五弾をご紹介していきます。
お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。
気持ちはだいぶ楽になってきた
綾乃 「お願いします」
山根 「はい、お願いします。さぁ、前回やった後どうでしたか?」
綾乃 「うん、あの〜、まぁかなり強力なネバナラナイ星人がいたんですけど。ちょっとね、大きな変化としては。同居してる主人のお母さんがいるんですけど。わたしが全部を受け入れるところをちょっと今やめてるので」
山根 「うん」
綾乃 「あ、もうそれはできないとか。それはもうやらなくていいんじゃないの、ってことを作ったので。ちょっと諦めかけてこられたかな(笑)」
山根 「(笑)」
綾乃 「というのが、ちょっと、なんとなく落ちかけてきたところです。まだ完全には、やっぱり染みついてるので、できてないんだけど。『まぁいいっか〜』から始まって。もうしなくてもいいことをいかに、今まで、色々してたかっていうのがもうわかってきたので」
山根 「そうなんですね」
綾乃 「だから、それを手放す。『なんでしないの』『いやもうしなくていいじゃない』っていうところから。もう向こうが諦めてきたので。別にそれで、『じゃああなたがしないんだったら誰かがしますよ』っていう感じでもないので。ああ、別にこれで良かったんだと思うと。もう細かいことですけど、1つずつ今手放してってる感じかな」
山根 「やってみてどうですか」
綾乃 「あの〜、、、多分これ書きあげていったら、すごい量になるんだろうなって自分で思いました」
山根 「すごい量?」
綾乃 「多分めちゃめちゃ、いろんなことをやってるんだろうなっていう。だから、昔からだからとか。この家はそうだからとか。なんか習わしだからじゃないけども、些細なこととかちっちゃいことまで。いや、別にそんなことしなくても生きていけるなっていうのが実感」
山根 「うん」
綾乃 「だから、相手が諦めるまで待てばいいんだよっていうのがちょっとわかってきた」
山根 「ちょっとわかってきた?」
綾乃 「ちょっとわかってきた。あ、こういうことかなっていう」
山根 「うん」
綾乃 「でも気持ちはだいぶ楽ですよ」
山根 「そうなんですね」
綾乃 「余計なパワーを使ってないので。それで、多分そのことに対しての感情が動かないじゃないですか。そうすると」
山根 「うん、うん」
綾乃 「だから、なぎとまでは言わないけど、落ち着いてきたかなって」
山根 「うん、うん、うん、うん。ほう、まぁ、前進したって感じですかね〜」
綾乃 「そうですね〜」
山根 「うん」
エネルギー・ロスを減らしたらエネルギーがわいてきた
綾乃 「で、あとは大きい変化で言うと。ちょうど昨日。組織の異動発表の時期なので。結構今回動くんです。わたしの周りが。わたしは動かないけど。多分お仕事のやり方とかもね。結構変わってくるんです。で、そうすると。まぁ、ちょっと、『あんなことやろうよ』『こんなことやろうぜ』みたいな計画がすでに水面下で出てきてるのを今朝共有してもらったのがあったら。久しぶりにワクワクしてるわたしがいて」
山根 「(笑)」
綾乃 「なんか惰性で仕事やってるって言ったらなんかね、失礼なんだけど。決められたことを淡々としてたのが。どうやってやろうかなって、どっから攻めようかなっていうわたしがいて。あっ、こういうことにワクワクするのかっていう、ちょっと発見があったんです」
山根 「あ〜、うん」
綾乃 「もうやり尽くしたと思ってたけど、なんかまだできるっていう。ちょっとだから、楽しみな面が出てきました。お仕事で」
山根 「うん、なんか、あれですよね。あの、エネルギーの浪費をなくしたら」
綾乃 「違うもんが入ってきた」
山根 「エネルギーがわいてきた」
綾乃 「そうそうそう、いや、ほんとにそんな感じです」
山根 「ですよね」
綾乃 「そう。だから繋がってるのかな、やっぱりっていうか。タイミング的にすごいタイミングだなって」
山根 「繋がってるって何と何が?」
綾乃 「え、そのエネルギー無駄なことをしなくなって、様子を見てたら。全く違うところから入ってきたっていうね」
山根 「まぁね。あの、綾乃さんのこころは1つしかないからね」
綾乃 「(笑)あぁ、そういうことか」
山根 「うん、そうそうそう。余計なエネルギーロスを減らしたから、固渇してたものが、貯まってきてて」
綾乃 「ふふふ。そうなんです。だから、ちょっと楽しくなってきた」
山根 「いいですねぇ」
綾乃 「その、うまくいくかどうかとかはわからないけど」
山根 「うん」
綾乃 「でも、これができたらめちゃくちゃ面白いだろうなっていう」
山根 「ほぉ〜」
綾乃 「あのエネルギーロスが少なくなってきたので。そっちには集中できるかなと思ってます」
山根 「いい感じですね」
綾乃 「そうですね」
山根 「うん、うん」
綾乃 「すごいですね。エネルギーロスの力」
山根 「エネルギーロスはね。おっきいですよね」
綾乃 「まさか、こんなふうになるなんて!」
山根 「ふふ」
元に戻るのが怖い
山根 「まぁまぁ、いい感じに動いてきてますけど。では、ここからどういうお話をしていきましょうか」
綾乃 「うん、そうなんですよ、ただ、これを続けていかないと。また元に戻ってしまうよなっていうのがあるんです。わたしの中に。一過性で終わったらダメだよねっていう」
山根 「それは、これをというのはどれを?」
綾乃 「あ、今のエネルギーロスが、ちょっとあの、なんていうんだろう。エネルギーロスをなくすっていう状態が、まだ定着してないので。なんかの出来事があると、前の段階に戻ってしまうような気がして。それが今すごく不安なんですよ」
山根 「そうなんですね」
綾乃 「そうはなりたくないなっていう。今の状態をどっちかっていうと、定着させていって、もう当たり前っていうかね。ま、普通の状態に。今意識してやってることが無意識にできるようになると、いいなと思ってて」
山根 「ふ〜ん」
綾乃 「まだ今そこまで行けてないんですよね」
山根 「ほぉ。で?」
綾乃 「どうしたらいいかなと思いながら、それをどうやってやっていこうかなっていう」
山根 「ふ〜ん」
綾乃 「なんか考えないで動くと、多分惰性で今までのことをやってしまうので」
山根 「それって、綾乃さんにとってどういうものなんでしょう。どういうこと。今までと一緒でやってしまうっていうのは、どういうものが?」
綾乃 「う〜んとね。だから、今までもおうちのこととかでも、もう小さいこととか全部やって。行動をしてしまって。それに対して感情が動いて、モヤモヤモヤモヤしてたことが、エネルギーロスになってたのが。少しずつ手放していくようになって。ま、ちょっと穏やかになってきたでしょ、今。でも、それは自分の中ですごく考えて手放してるんですよね」
山根 「あ、そうなんですね」
綾乃 「直感的なもんじゃなくて。『これしなくていいよな、大丈夫だよね、大丈夫だよね、よし、しない』みたいな感じの。ま、1つ1つ。そういう自分の中の葛藤っていうか、会話があって、やってきてるので。結構多分時間かかってるんですね」
山根 「うん、うん、うん、うん」
綾乃 「うんうん。でも、結果としては。あの、スッキリしてるからいいんですけど。これをもうちょっとなんか。スムーズにやりたいっていうか。当たり前にできるようになったら、もっとエネルギーロスがなくなるかな〜って」
『やっちまったぜ』
山根 「ということはですね。え〜っと、綾乃さんが前に言ってた、自由なわたし。自由なわたしを100としたら、今どれぐらいですか?」
綾乃 「自由なわたしが100だとしたら。今は、あ〜どうだろう。50ぐらいかな」
山根 「おっ、結構いってますね」
綾乃 「うん、そうなんです」
山根 「うん、うん。じゃぁ、その50の内訳は?」
綾乃 「50の内訳は、基本、今自分のペースでできてる。自分のペースで動いてる。やりたいと思ったことも、実行できてる」
山根 「うん」
綾乃 「そうね。で、しっかり寝られてる。睡眠時間削ってとかいうことがないので。睡眠もちゃんと取れてるっていうところで、50かな。半分ぐらいできてる感じですね」
山根 「ほぉほぉ。じゃあ、残りは何があれば100に近づいていくんですか?」
綾乃 「残りはね。なんだろう。まだでも、ちょっと他者評価を気にしてるところが残ってるのと」
山根 「うん」
綾乃 「あとはそうね、、、優先順位の付け方を時々間違えてしまう。あっ、こっち後でよかったみたいな」
山根 「うん」
綾乃 「だから、どっちかっていうと。まだ突発的に多分動いてしまってるところがあるんですよ。『あ、忘れてた』とか。『やらなきゃ』みたいな。『あ、急いでやる』っていうところで。あの〜、重要じゃないけど、緊急なことをやってることが多分、まだあるので」
山根 「うん」
綾乃 「考えてから動くかな」
山根 「う〜ん、そうなんですね」
綾乃 「うん、あの〜、なんでもない時は考えてから動くんですけど。突発的な時ってのはわたし先に身体が動くんですね」
山根 「ほぉ〜、うん」
綾乃 「だから、『うわ、これクレームになるわ。やばい』みたいになると、もう『あれと、これと』とか、もう自分で全部用意しちゃってるとかあるんですよ」
山根 「ふ〜ん」
綾乃 「でも途中で気づくんです。終わりぐらいに。これわたしが用意するんじゃなくて、部下にさせないといけないなみたいな」
山根 「ほぉほぉほぉほぉ」
綾乃 「家でも。ほぼ、やり終わるぐらいに。『いやいや、これわたしがやってたらまた同じこと起こった時、全部わたしがしないといけないじゃない』みたいなこととかね」
山根 「うん」
綾乃 「だから、だいぶ自由なわたしに近づけてきてるなっていうのはあるんだけど。突発的に動いて、優先順位のつけ方を間違ってるっていうところが、後で大きい反省点です」
山根 「それ、でも。微妙な気がするんですけど」
綾乃 「あ、ほんとに?」
山根 「だって自由に動いてたら。動いちゃうでしょ」
綾乃 「あ〜、そうか。そういう考え方もできるか」
山根 「うん、うん。『いいんじゃない』みたいな感じ」
綾乃 「あ、それもオッケー。その考え方が。だからね、なかった。逆に」
山根 「うん、うん」
綾乃 「あ、そう考えればいいのか〜」
山根 「『やっちまったぜ』て感じ」
綾乃 「あぁ〜(笑)あ、いいですね、その言葉。『やっちまったぜ』」
山根 「(笑)」
綾乃 「名言発見!また、この『やっちまったぜ』なんかこれだと。あんまりその『何やってるの』とかっていう風にならずに、一旦リセットできる」
山根 「うん」
綾乃 「『やっちまったぜ、ま、ここからやろう』みたいな。あ、この言葉いい!」
山根 「だから、自由にってなった時に。そのね、もっと考えなきゃは逆方向かなって感じですもんね」
綾乃 「あ〜、そうか、そうですよね」
山根 「だから、自由にやる時は失敗もあるからね。失敗した時は『あ〜あ』って言って次へ行くんです」
綾乃 「あ〜、そうだ。それが足りなかった。ふふ」
山根 「変な話ですけどね」
綾乃 「いやいや、でも本当そうだと思う。うん、だから、まだやっぱり。あの〜、偏ったところからしか見られてないところがあるなっていうのが。今ちょっと話してて、すごく気づきました」
(続く)
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