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【事例】いろいろやるけど、どれも中途半端で自信がない(3/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第二弾。どのような展開になっていくのか、前々回、前回に続けて、ご紹介していきます。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

消耗する推進力

綾乃 「そう。根本にある、すごく響いた言葉の1つがね。『現状維持は衰退の始まり』っていうのがね。大先輩に言われた言葉で。ずっと座右の銘ではないけど、あって」

山根 「それが響いてるんだ」

綾乃 「それは大きいと思います。だから、それを要所要所で当てはめればいいのに。わたし全部に当てはめようとしてるんだなって、今喋ってて思いました」

山根 「なんかそれに飛びついた感じですね」

綾乃 「でも、『本当だ!そうだわ!本当だわ!』って思って。だから、常にアップデートしなきゃいけない。ねばならないっていうので。20歳そこそこで、この言葉に出会ってるので。結構深いかも」

山根 「うん、うん。だから、そこには綾乃さんの自己否定がひっついちゃってるんですよね。今のわたしはダメっていうのとぴったしきてるから、それすごく響いたんですよね」

綾乃 「う〜、なるほど」

山根 「まあ、それは前に進むエンジンにはなってると思うんですけど」

綾乃 「う〜ん、足かせにもなってる?」

山根 「う〜んと、なんだろう。エンジンにはなってるんですけど。なんて言ったらいんだろうな。エンジンなんだけど、何かを消耗しながら進んでいく感じかな。常に消耗してるみたい」

綾乃 「前には進むけど、消費するエネルギーはめっちゃ大きいかもしれない」

山根 「う〜ん」

綾乃 「進んでるけど、めちゃめちゃ疲れてるみたいな」

山根 「なんかね。前に進む時に、すごく幸せで楽しくて進んでるっていうのと。すごくしんどくって、消耗しながら進むっていうのと。2通りあると考えたら。消耗しながら進んでる方かなって感じが」

綾乃 「うん、でもそうかもしれない」

山根 「あの。楽しくて進んでも別にいいですよって言われたらどんな感じします?」

綾乃 「え、そんなのでいいの?(笑)」

苦労を背負う

綾乃 「あ〜、そっかぁ。だから、やっぱ刷り込みですね、苦労しないと上にはいけないじゃないけど。苦労しなければいけない。楽をしてはいけないじゃないけど」

山根 「うん、うん、うん」

綾乃 「そうですね。だから、おじいちゃん、おばあちゃんとかすごく苦労してきたのを見てるので。本当にね、田舎の保守的なおうちだったので」

綾乃 「そう、それはあるかも。上に行くためには苦労をしなければならないのだ。お前は頑張らなければいけないのだっていうのはありましたね」

山根 「う〜ん」

綾乃 「それはだから、親からもだし、おじいちゃんからの刷り込みもすごかった」

山根 「そういうのがあると、それを果たせてないと、そこがすごく負い目になっちゃうじゃないですか」

綾乃 「だいぶ繋がってきたかも」

山根 「うん、うん」

綾乃 「でも、より自分に近づくってのがテーマかなって言ってもらえたっていうことでいくと。あの、どれだけ自分を認められないかっていう自分を知れたという」

山根 「ね、ちょっと今の話だと。まあ、それは綾乃さんにとっては致し方ない部分も多々ある感じですよね」

綾乃 「とは言いながら、『まぁいいっか〜』でかなり楽になった2週間っていうのも実績があるので」

山根 「うん」

綾乃 「もうちょっとそれを続けていったら、なんか変わるかなってちょっと思ったり」

山根 「うん、まあその部分もあると思います」

山根 「で、なんか今大きなものが見えてきたなという気がしたんですけど」

綾乃 「なんだろう?」

山根 「あの背負ってるもの」

綾乃 「うん、うん、うん」

山根 「あの〜、なんだろうな。そう、背負ってしまってるもので、おろしてもいいんじゃないっていうものは、おろしていくといいかもしれないですね。今なんか背負わざるを得ないものをいっぱい背負ってる感じはするので」

綾乃 「うん、確かにね、背負ってますね」

山根 「うん」

綾乃 「わたしがしっかりしなきゃ。で、こんなんではダメだろうっていう。うん、繋がりますね。全部ね」

山根 「なんかいっぱいいろんなものが絡んでそうだ。なので、これ続くってなりそうな気がします」

綾乃 「トゥ・ビー・コンティニュード(笑)。でも、次回に向けては、『まぁいいっか〜』を継続します。すごく効果が出たので。中弛みせずに『まぁいいっか〜』を続けて、様子を見る」

山根 「今日の話の中で綾乃さんに見えてきたものって、どんなものがあります?」

綾乃 「思った以上に、自分を鎖で縛ってるなって。びっくりしました」

山根 「びっくりしました?」

綾乃 「でも、『あ、そうなんだ』と思うと。ちょっと納得もしたので。やっぱり話してね。こういう風に分かる人に話すって大事だなっていう。これ、普通の会話ではこんな話、出てこないのね。そんなの考えすぎなんじゃないの。そうね、まあいっかみたいなので終わってしまうので。そうではないというのがわかったかなっていう」

山根 「うん」

綾乃 「だからね、刷り込みってすごいなって」

山根 「うん」

綾乃 「三つ子の魂ってほんとに100までなんだなって思いました」

山根 「うん、そうですね」

愛情に紐づいた重荷

山根 「すり込みっていう言葉。あんまりここでは、なんか、もう1つニュアンスが違うなっていう気もしてるんですけど」

綾乃 「うん」

山根 「綾乃さんとしては、おじいちゃん、おばあちゃんもお父さんもすごくスキ〜っていうのが基本にあるので」

綾乃 「そうです。はい」

山根 「そこになんだろうな。だから、『わたしも持つ!』みたいなところがあるんですよね」

綾乃 「だから、やっぱり好きな人たちの期待に応えたいっていうのがあるのかな。悲しませたくないじゃないけど」

山根 「そこがすごくあるので、『(苦労を)手放したくない!』もいっぱいあると思うんですよね」

綾乃 「う〜ん」

山根 「ただ。あの、この手放し方は、綾乃さんにとって大切な気がします。すごく」

綾乃 「ちょっと持ちすぎってことですね」

山根 「そうですね、どういう風に言うといいのかな」

山根 「そこに愛情がいっぱいあるんだけど、愛情と一緒に重たいものを背負っているので。重たいものはおろして、愛情だけ受け取るっていう形にできたら1番かなって感じですね」

綾乃 「あ、でもなんとなくわかります」

山根 「うん」

綾乃 「責任感強すぎキャラからちょっと足を洗う。ではないけど。そこまで強くなくてもいいんじゃない、ぐらいに変えていくと見えてくるかな。全部重いものも受け止めてしまうっていう」

山根 「そうなんだっていうところで、多分今日いいと思うんですけど。それがなんかふとした時に、『あ、これ?!』という感覚が出るかもしれないし」

綾乃 「でも、今そういうアンテナを立ててもらったので。日常の中で、ハッというのが出てきたら報告します」

山根 「で、まあ、トゥ・ビー・コンティニュードで」

綾乃 「ですね。お願いします」

山根 「いいかなと思います。今日は一旦ここまでで」

綾乃 「深堀りしていただいてありがとうございます」

山根 「ちょっと楽しみではあるんですけどね」

綾乃 「わたしも山根さんの次回が楽しみ」

山根 「これどう変わっていくんだろうっていう」

綾乃 「乞うご期待です」

山根 「ご期待ですねぇ」

綾乃 「アンテナ立ててもらったら、やっぱり全然違うので。『まぁいいっか〜』だけでもすごかったので」

山根 「まだまだですよ」

綾乃 「がんばります。あ、がんばらずに楽しみます(笑)」

山根 「楽しみにしてもらえば」


今回はセッション自体が次回に続くという形で終わりました。まだまだ続きますので、お楽しみに。


注意事項:こころの状態は一人一人みんな違います。同じようなことをしても人によってはうまくいかなかったり、逆に作用することもあるのでご注意ください。


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