詩「郵便ポスト」

あなたに送るこの手紙の封筒に
いっそ私も入りたい

何食わぬ顔で私を運んで
ゆうびんやさん

単車で2ケツも許して
おまわりさん

何ならいっそ
猫にでもなってしまいたい

子猫なら
郵便屋さんも
きっと癒されるわね

怖い顔をしたおまわりさんもくすっと笑うかな

"あとは郵便屋さんよろしく頼みます"
なんて言ってウトウトする

あなたへの道すがら
海のにおいを微かに感じて
眠りについた頃

郵便ポストの前で待っていたあなた

私をそっと抱っこして
優しい笑みを一つこぼした


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