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纏っているもの



遅ればせながら、そろそろ自己紹介とかしてみようかな〜と思い記事を書き始めたのはいいのですが、何から話せばいいのか迷ってしまいます(笑)

わたしは誰かのnoteを読む上で、その人の過去とか学歴とかバックボーンを知る必要性ってあんまり感じていなくて、それこそすべて今この瞬間の直感的第一印象で決まってしまいます。

その中には過去も未来もすべて含まれているし、文章から聴こえる音色や、行間から漂うオーラさえあれば、核となる部分はなんとなくでも見えてくる気がしていて、わたしにとってはそれがいちばんその人の纏うものを純粋に感じた瞬間だと思うからです。

好きだなぁと思う文章(に漂うエネルギー)を描かれる方は、多分お会いしても違和感がないんだろうなという気がしています。そしてわたしが好む方は、おそらく一匹狼的な部分をきっとお持ちだろうから、距離感がとても心地よい人が多いです。

あと個人的な嗜好として、既に注目されていたり、影響力を発揮されている記事は積極的には読まないけれど、ひっそりとそこに佇んでいるような、ありのままの飾らない音色が微かに響いてくるような、見逃されてしまいそうな場所に確かに咲いている花のように、その人らしさに溢れた素敵な記事を見つけて読むのが好きです。


わたしは、4歳の頃からピアノを習っていて、大学は大阪の音楽大学短大部のピアノコースに進みました。特にピアノが好きなわけではありませんでしたが、音楽、特に歌うことが大好きでした。

高校生の頃から、友人とデュオを組んだり、社会人になってからもバンドを組んだりと、いつも音楽がそばにありました。いちばんおっきなステージだと、【ジャパンフローラ2000 -淡路の花博-】に出たことがあります。

当時カセットテープのオーディションで勝ち取った出演権で、バンドメンバーの努力のおかげで出場できることになりました。わたしはボーカルをやらせてもらっていて、曲作りもすべてやっていましたが、歌はそんなにうまくありませんでした。(笑)でも下手なりに大好きで、その気持ちがステージで爆発するとき、お客様との化学反応が起きて、その中で感じる一体感は何ものにもかえがたいよろこびでした。

バンドをやめようと思ったのは花博のステージの直後でした。その日、出番が2回あったのですが、1回目のステージは、それはもう超がつくほど最高でした。会場は野外で、客席にもバックステージにも、どこを向いてもお客様がいる環境だったので、ステージを目一杯使って、前を向き後ろを向き、走り回りました。お客様もとても楽しんでくれていることが伝わってきて、本当に幸せなステージでした。終わった後ステージスタッフの方にも、めちゃくちゃよかった!とお声がけいただき、次も楽しもう!って気合が入りました。そんな矢先、バンドメンバーの一人に言われました。

『こんな暑い中前の座席に座ってくれてるお客様がいるんやから、後ろ向かんといて。』

意味がわかりませんでした。いえ、言っている言葉の意味はわかります。でも、わたしからするとその発言はあまりにズレていて、音楽をみんなで楽しむという考えからはかけ離れていました。暑いのはみんな同じだし、それって今このタイミングでこだわるほど重要なことなのかな?って思いました。すごくショッキングな一言でした。ただただ面食らってしまい、何も言い返せなかったわたしは、そのメンバーに言われたとおり、次のステージでは後ろを向くことなく、動きを制限された中で、やるせない気分でステージをこなしました。最悪のステージでした。そしてもう辞めよう、と思いました。

昔この話を友人にしたとき、大笑いされました。そこですぐ辞める決断をしたその展開の速さが面白すぎたそうです。あはは〜。まぁわたしからしたら、笑ってもらえて何よりです(笑)



あと、自分を語るのになくてはならないのは、長年してきた仕事のことかな。

子どもの頃から服が大好きで、その夢叶い、アパレルの販売員になりました。とにかく接客でお客様によろこんでもらえるのがうれしくて夢中になりました。店長になってからは、お店作りの楽しさに目覚め、目にしたお客様の心をときめかすような、美しさと可愛さの詰まったレイアウトを作ることに没頭しました。

そんなある日わたしのいない時間帯に、お客様が言ってたことを他のスタッフが教えてくれたことがありました。それは『この店可愛すぎるから写真撮らせてください!』とかなんとか。お客様はお店にいる間中、ずっと心ときめかせてテンションが高かったそうです。わたしのディズニーランド大作戦(ときめき溢れる空間作り)が成功した瞬間でした(笑)

とにかく自分が好きなこと、ときめくもの、人が喜んでくれるものごとに、たくさんのエネルギーを納得いくまで惜しみなく注いできた仕事人生だったと思います。

その一方で、わたしの自伝的小説『True Heart 〜あなたに届くまで〜再生の物語 三部作』では、辛い過去も明かしていますが、それも含めて、それがあったからこそ、火事場の馬鹿力的なエネルギーを発揮できた部分もあるのかもしれないなぁと感じています。

もちろん書くことも大好きで、小学生の頃は、本を読んで感動した気持ちを、先生に見てもらえる読書カードにいっぱい書きました。

いちばん好きだったのは『オズの魔法使い』で、いつもドロシーの家みたいに竜巻で知らない国に飛んでいかないかなぁって夢想していました。また、ブリキのきこりやかかしやライオンのような、かけがえのない仲間がいたらなぁっていつも思っていました。

あとは、ズッコケ3人組シリーズやミステリーとかも大好きでした。とにかく30代まではたくさんいろんな本を読み漁りました。

ちなみに20代前半の頃、わたしの人生にものすごい衝撃と影響を与えた小説は、田口ランディさんの『コンセント』です。その出会いはもう宿命でしかなくて、その後のわたしはコンセントを地で行く人生経験を積み重ねました。そのことを一年前くらいに、ランディさんに直接Twitterで伝えられたことはとてもうれしく感慨深い出来事でした。

人生で思い入れのある出逢いの大半は、音楽や本や絵画などの芸術を通しての巡り逢いでした。芸術はわたしにたくさんのことを教えてくれて、いつも理解し寄り添ってくれました。

だから今、ここでこうやってnoteを書いていることも来るべき時が来たって感じで、必然の流れだなぁとしみじみありがたく感じています。創作を通じて人に出逢えるnoteという場があってよかったなぁって心から思います。

純粋に素敵だと思える創作や芸術作品を通じて誰かに出逢えることは、自分の欲している世界観にそれこそ直結していると思うので、出逢いのカタチとしてはものすごい最短距離な感じがしています。そして今後はまたゼロから、自分の純粋に表現したいものを描いていきたいって思っています。

過去が整理された今、感じるすべてが新鮮で、自分の中から何が出てくるのかとっても楽しみです!

こんな感じで、わたしという人間が纏うものが、少しは伝わったでしょうか?(笑)

今回紹介したエピソードは、自分の好きな部分を体験とともに描いてみました。

また普通の自己紹介(好きな映画とか音楽とか本とか画家とか食べ物とか)もいずれ書いてみようと思います。

それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



心音






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