「しっかりしなさい」の呪い
久々の投稿となってしまいました。
GW に実家に久々に帰って
思い出したことがある。
私は昔から母親が苦手だ。
別に仲が悪いわけでもなく
特別良いわけでもない。
私の母はどちらかと言うと
過干渉なのだ。
過保護ではなく
過干渉なのだ。
私は3人兄弟の一番上の
長女なのもあって
母の言うことはできるだけ
聞いてきたつもりだ。
だけどある時から
親が強いてきたレールを歩む人生に
程々嫌気がさしてしまったのである。
自分の人生を歩みたいと思って
大企業を辞めて突然起業した。
起業のことについて無知のまま。
そう、母親の大反対を押し切って。
そういったこともあって
母親に相談することは大の苦手なのだ。
だから
夫が不倫して離婚しそうな時ですら
相談できなかった。
「私のせいで全てそうなった」
「あの時、会社に勤めていたらこうならなかったのに」
そう言われるのが怖かったから。
ギリギリ別れる寸前になるまで言えなかった。
別居するようになり、
いよいよ別れるかもしれない
そんな時に母の機嫌の良さを
見計って現状を伝えた。
その時は特に責められはしなかったが
「母親なんだからしっかりしなさい」
母から言われた
その言葉だけ残っている。
「しっかりしなさい」
しっかりしていない
自分はダメなのだろうか。
こんな時でもしっかりしないと
いけないのだろうかと
さらに悲しくなった。
思い返せば子どもの頃から
「お姉ちゃんだからしっかりしなさい」
そう言われ続けてきた。
きっと昔から
しっかりしてない自分でも
ダメな自分でも
母親に受け入れて欲しかっただけなのかもしれない。
頑張ってる人に頑張れっていうのは
酷なのと似ているのかもしれない。
母親も励ましているだけで
悪気があったわけではないのはわかるが
「しっかりしなさい」
その言葉は私に呪いをかけたように
他人に頼らず自分で解決しなさいと
言われているようだった。
言葉1つで
大きな傷をつけることもできるし
言葉1つで
立ち直らせ救うこともできる
たかが言葉がけ1つだが
されど言葉がけ1つなのである。
反面教師として
子どもへの言葉がけには
十分に気をつけようと
心に誓った出来事でもある。