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なるほど東照宮(6)
それでは続きです。
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パンフレットより
飛越えの獅子
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陽明門に向かう石段上部、左右の石柵にある逆立ちの唐獅子、石柵を飛越えたポーズに見えることから「飛越えの獅子」と呼ばれています。
単なるオブジェに見えますが、実は石柵の柱と一体となって彫られており、倒壊を防ぐ控え柱の役割をしているのです。
朝鮮鐘
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三代将軍・家光公の嫡子(後の家綱公)誕生を祝して、朝鮮国から贈られたものです。
鐘の天井に小さな穴が開いていて「虫食いの鐘」とも呼ばれますが、これは鐘の音の響きをよくするための工夫だそうです。
オランダ燈籠
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鼓楼の近くにある八角形の回転燈籠は、1636年にオランダ国王から贈られたものです。
アムステルダム製の銅を用いた燈籠に刻まれた葵の紋は上下逆になっています。(単なる間違いで、お咎めはなかったようです。)
この頃オランダは日本との貿易中継基地を台湾・台南市に築いていました。
現在、台南市と日光市は観光友好都市です。
鳴竜
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陽明門の手前、鼓楼の後ろにある鳴竜(薬師堂・本地堂)
家康公の本尊・薬師瑠璃光如来を祀ったお堂です。
檜板の天井に描かれているのが、堅山南風(かたやまなんぷう)筆の縦6m、横15mの迫力ある竜の絵です。
竜の頭の下で拍子木を打つと、鈴の鳴るような音が響くため、この名があります。
次はいよいよ陽明門です。
(つづく)