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エルダーシップの旅
自覚的には、いつもそれなりにハッピーでありがたい人生だと思って生きてきた私が、数年前にとあるきっかけからクライシスに陥り、
それまでの(自覚的にはもちろん真剣にやっていたのだけど)表層的な
ほぼ思考からの理解を越えて、本格的な自己探究が始まった。
その過程で、前向きでハッピーな私は、私を構成するほんの一部で、
私そのものだと思っていたそれは、この世界に適合するため、相当の
克服によりできあがったキャラであることを理解した。
そこからこの克服の過程で抑圧してきた自分のダークサイドに着手。
不快な感情に留まり、感じる日々は重たくて。
そして、それに終わりなんてないことを悟った。
何より大切な日常に何の問題も起こっていないのに、これ以上はもういいなと感じてそれを手放すことにした。
いま振り返ると、ここが一つのターニングポイントだったなと思う。
その後、ひょんなことから神道を学んだことで目を見開かれたような
感覚があり(長い海外生活でずっと大きな疑問として私の中にあった日本人というアイデンティティへの答えを見つけたように感じたのだ)、そこからまた元来の好奇心に着火し、古神道や各地方に伝わる神話や伝説へと学びは広がった。
そして今年後半、突然空海に繋がり、今度は密教の世界を探求。
ありがたいご縁に恵まれ、その中で、神道と仏教のハーモニーへの理解(政治的理由のみならず、それを無理なく融合させていく日本人独特の精神性?霊性?感性?にもシビれ)。
でも、はて? 私は一体どこに向かっているのか? 笑
その不安定感にゆらぎを感じつつ、それをホールドできるようになった
自分に成長を感じたりもして。
だけど、ようやくその答えが出たように感じている今。
すべてはここにくるために、私の命の願いを私が叶えてきたのだなと思える。
今までにない安心と信頼が、今の私には感じられているという実感。
まだ昨日船出したばかりだというのに、私という枠がすでに大きく広がった感じがする。
エルダーシップの旅。
ここに辿りつけたことに大きなよろこびがある。