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#8 「根回し」はコミュニケーション術なり

こんばんは。
突然、180日後に部長になることが決まった平社員のココリコです。

前回、このとんでもない人事を、トップ自ら部内のメンバーにお伝え頂いた、というお話をしました。

幸い、部内から不満や疑問視する声は聞かれず、今のところ受け入れモードであることにホッとしております。

今回は、その発表前日に私がしたことを、お伝えしたいと思います。
ずばり、「根回し」です。

「根回し」というと、なんだか正々堂々としていないような、または古くさーい、と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私は声を大にして言いたい。
「根回し」こそ、仕事をスムーズに進める上での必須スキルである🟰「コミュニケーション術のひとつ」である!!と。

ここまでの仕事人生を通じて、(いや、なんなら学生時代からずっとかもしれない...) 「根回し」さえ出来ていれば、、という場面に非常に多く遭遇してきました。
そして、ことがうまく運んだな、と思う時には必ずと言ってよいほど「根回し」の効果が発揮されていたと感じます。

異なる立場や意見を持った方が集う場では、いかに風通し良く話し合いましょう〜と言ったところで、なかなか全員が納得するような結論に到達するのは難しく、結果的に意思決定が遅れたり、変な遺恨を残したり...なんてことが多々あります。

本来、同じ目的に向かって動くチームであっても、多数の人間が集まると、なかなかどうして、すんなり物事が決まらないんですよね。。

思うにそれは、それぞれが立場によって、見える視点が違うからでは無いかなと思います。
意見を持つことは良いことだし、とことん議論するのもありです。
ただ、公の場でしっかり議論するようには、(特に日本人の我々は)訓練されていないのかな、とも思います。

なので、絶対に譲れない意見を持った際には、私は徹底的に根回しをします。


私流「根回し」とは

具体的に、どうやって根回しをするの?
と言うと、答えは簡単です。「キーパーソン 一人一人に、個別に相談を持ちかける」のです。

彼らの意見を存分に引き出しつつ、「私たちの目指しているのはここですよね?」と、共に目指すゴールを確認します。
そして、彼らの意見を取り入れながら、自分も彼らと同じ方向に向かって考えている、という点を強調し、
最終的に、私の意見をサポートしてくれるような流れで、話を終えます。

相手によって、話し方のトーンやこちらのスタンスは変えますが、下記の点をしっかり伝えることが大切だと思っています。

・我々は共通のゴールを目指している
・あなたの力をお借りしたいです

一対一ということもあり、公の場では黙ってしまうような人でも、しっかり意見を言ってくれることが多いように感じます。

特に、この人面倒くさいな〜、反対されるとややこしいな〜、後でごちゃごちゃ言いそうだな〜、という相手が居たら、いち早くアポを入れることをオススメします。

せっせと根回し

というわけで、私はこの方法で、前日に片っ端から電話をかけ、主要メンバーと個別にお話をしました。
・私の置かれた立場をご理解ください
・力を貸してください

この2点をお伝えするのが目的です。

自分の様な人間が、仕事バリバリやっている先輩方のマネージャーになるなんて信じられない、その心境を素直に伝えました。不安な気持ちも。

ご相談した方々からは、予想以上に前向きな言葉をたくさん頂き、とても励まされました。

頑張れ!サポートしてやる!というお言葉をかけてくださる方、ご自身のマネージメント経験を基にアドバイスをくださる方。多様な視点から多様な反応を頂き、個別に話して良かった、と心から思いました。

結果、翌日のトップからの発表は、不穏な空気が流れることはなく、質問が投げかけられることもなく、さらりと終わりました。
皆心の中で「昨日すでに聞いたぞ」なんて思いながら、聞いていたことでしょう。笑

まとめ: 根回し=コミュニケーション術

「根回し」というと、政治的な、狡猾なシーンを想像してしまいますが、私のいう「根回し」は、そんなんじゃなく、「コミュニケーション」の一つだと信じています。

なので、古臭い習慣だと面倒がらず、ご活用することをおすすめします。

今日はこの辺で。

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