
夏休みに宿題のないドイツ 夏休みに宿題のある日本
1 腑に落ちないぞ!
夏休みに宿題のないドイツ
夏休みに宿題や課題のある日本
この二つの比較を 「年収」に結びつけるのは少々乱暴ですが、
「・・・なんだかな」と考えるきっかけになった話なので、
noteに書かせていただきます。
昨年(2021年)にドイツで育児をしている方と話したこの話題について、書きます。
前回に引き続きです。
実際のところ、日本の変化・・・どのように実感されていますか?
*教育を外注するために教育費がかかる(塾、プログラミング、英語etc)
(偏差値に届くように)模試や特訓、講習へいく
小さい頃から英会話 語学の習得には費用がかかる
*『大学行くのが標準』
全て「そういうものだ」と思っていました。
・・・そして、その先にある暮らし。
日本の子どもは、日々忙しい。頑張っています。
しかし、この状況・・・腑に落ちないです。納得いきません。
ではどうしましょうか。
何を身につけることが大切だと考えますか?
2 【日本が貧しい国】と言う感覚ありますか?!
子育てをしていて、日本が貧しい。と感じますか?
「タイタニックのように、船が沈みかけているのに、斜めになっているテーブルを必死で抑えてテーブルコーディネートしているようなもの」と日本の今を例える人がいる。
「近い将来、中国や東南アジアに出稼ぎに行く人が増えるだろう」
このような言葉・・・にわかに信じがたく、正直、私自身想像ができていません。
しかし、ランゲージアーツを学び
社会問題と自分自身をどこか切り離して考えていたことも、結びつ苦ことが増えました。
仮に日本を出るならば、確実に「ランゲージアーツ」は必要だ。と感じています。
ランゲージアーツ(言語技術)を持っていなかったら、
言いたいことを明確に伝える技術がなかったら、
黙っていたら、答えたくないから答えなかったら・・・
どうなるでしょうか?
言いなり?事なかれ主義?
物事が「察し合い」で決まることにならない世界では、言葉を使って相手に伝えなくてはいけません。
ランゲージアーツ=言語技術 =生きるためのスキル
だからこそ 家庭での教育、母語をどう鍛えるか、会話を通じて伝える力が大変重要だと考えます。
3 宿題のないドイツ 宿題と課題に忙しい日本

(写真はカードゲーム カードゲームはドイツのものが多いですね)
2021年の夏、clubhouseの5時ママでの話題は【夏休みの宿題の進め方】でした。
ドイツの子育ての話を伺っていたら
夏休みの宿題はなし。
アイスを食べるとか、いっぱい遊ぶとか。
学校のことを考えない etc
えーーーーー???!!何それ!?
すごい差!!
【ドイツの子育ての考え方】(小学生のお母様でした)を説明していただいた際に、
・勉強は30分以上しない 無理矢理させるのは勉強が苦になる。
・「やる気」のあることに目がいくようにする
・「やらない責任」は子供が負うということを伝える。【親の責任】ではない。
子供主体で自己責任として 考えてもらい 自己決定につながる。
「あなたが考えなさい」という。
その考えはとても腑に落ちました。
そして、夏休みにたっぷりある時間のなかで「考える」をするドイツの子どもたち、その時間こそが、本人の意欲になるのだろうなと感じました。
夏休みに宿題がないドイツ。 夏休みに何かと「学び」に追われる日本。
・・・そしての先にある暮らし。
あれれ?あれれ? なんで一生懸命学んでも、日本は年収が低いの?
そして労働時間は長いの?
色々なご家庭がありますので、もちろん一概には言えることではありませんが、
「海外だから仕方がない」「ここは日本、そういうもの」なのでしょうか?
このままでは、どこかで困る時期がくるのでは・・・??
4 「夏休みの過ごし方」について 日本の夏

夏休みの宿題・塾・スイミングスクール・夏の自由研究・・。
夏休みこそ、 子どもに「色々させなきゃ!」のプレッシャーが 肩に乗っていませんか?!
私はそのプレッシャーを背負っていたタイプです。。。
7年前の夏とかは確実に【夏で成長する】にプレッシャーを感じていました。
プールの夏期講習、塾の夏期特訓・・・。夏はお金がかかるとさえ思っていました。
もし、法律で決まっていたら(あり得ませんが)妄想してみてください。

(※ 妄想のイメージ写真、かなり若い女性ですがお許しください)
<子どもに対しての規約>
・勉強は30分以上しない 無理矢理させるのは勉強が苦になる。
・やる気に目がいくようにする
・「やらない責任」は子供が負うということ【親の責任】ではない。
・子供主体で自己責任として 考えてもらい 自己決定につながる。
・「あなたが考えなさい」という。
夏休みにたっぷりある時間のなかで「考える」をする。
「小さな達成感を味わう。」 これは、自己肯定感にもつながりますよね。
大人にとっても、【受動的】なことより 【能動的な欲求】の方が意欲がでるのではないでしょうか?
「自己決定」「考える力」
【自分達を理想の場所に連れて行く】ことができて、居心地良く「変化」させられるのではないか?
ドイツの夏休みの話を聞きながら考えさせてもらいました。
5 【自己決定】 子どもに学びを自主的に!実践したこと
この話を聞く少し前、ご近所のママさんと「全然勉強しない我が子たち」の愚痴話で盛り上がっていました。
心配なんですもん。毎日遊んでばかり!
3年生だからいいかな?と色々言いながらも、「今年漢字覚える量多いねー」と心配しながらの世間話です。
これだけ毎日遊ぶなら、「子供たちに漢字検定の勉強をさせて、全員合格したらご褒美的なのを設定してやらせようか。」なんて企み、計画しました。
まさしく 子どもに「やらせよう」という発想・
それから、ドイツの子育て話を聞いてから大慌てで路線変更です。
ご近所のママさんに
「【勉強するかしないか】本人たちに決めてもらうのはどう?」と提案して、話しました。
漢字検定を受けることを目標に、もし受かったら打ち上げをして楽しいこと企画する案にしよう。その提案に【乗るか乗らないか】は、子どもたち自身に決めてもらおう。
ミッションを書いた紙を作って、庭に隠し、子供たちに宝探しのように探すところから始めました。
白い紙を開くと、「漢字勉強する?しない?」と書かれていて、
ミッション達成の提案が書いてあります。
どうするのかを子供たちで話し合いをし、決めてもらいました。

もし、話し合って「勉強しない」と決まったら、その時は諦めよう。
もし、することになったら、どうやって勉強したらいいのかを、子供が考えたらいいね。
私たちが本を用意して与える→ どう勉強するか話し合いの中で、本の購入希望ということになれば、用意しよう。
そういうことにして親たちは見守ることにしました。
<するorしない> を子どもに全て任せることは、それもとても難しいです。
「えーー漢字とかするの?夏休みに?そんなの嫌やわ!」「でも 漢字書けないとヤバいやん!!」「漢字ってかけた方がいいんちゃう??」
「する?」「しよっか!」
「いつする?」「朝一番でする?」
「なら朝の7時集合にする?」
「何で勉強する?」「辞書?家に漢字検定の本があるから、みんなそれを買ってもらう?」など、子どもたちが色々と話し合っていました。
こんなわけで この夏は3年生の男子3人

ドイツ流に
・勉強は30分以上しない
・やる気に目がいくようにする
・「やらない責任」は子供が負うということ【親の責任】ではない。
子供主体で自己責任として 考えてもらい 自己決定につながる。
これを意識して 本人たちの【目指せ漢字マスター】が始まりました。
【親の責任】だとばかりに、子どもに必死で何かをにさせてしまうと
結果、彼らの自己決定に繋がらない。
【受動的】なスタンスを作り上げてしまう。
ドイツの子育てと日本の子育ての話の差異から、そのように感じました。
6 とはいえ、塾です。夏期講習ですという方へ
そうはいっても、中学受験の準備、高校受験準備、大学受験の準備があります。
日本人で日本の生活をしていて、ドイツ流はなかなか難しい。
だから 生活の中でほんの少し 「考えて決定する経験」を組み込むことをすればいいと考えました。
例えば、【ある日の昼ごはん】であったり、【ある日の夕飯】でもいいですよね。
あなたが作る?あなたが買う?あなたがUberしてみる?
材料を選ぶ、決める、買う、作る、もしくは、Uberだとしても、お店を決める、メニューを決める。色々な手段があると思います。
それぞれの生活の中で 【子どもが自ら選んで決定していく経験】をプラスできたらいいですよね!
漢字検定はどうなったか? 自主性に任せて果たして全員合格できたのか?
これについてはまた結果をお伝えします。
🍀🍀🍀ご報告🍀🍀🍀
オンラインのワークショップは大盛況でした。
【学びの入り口】に立っていただいた方、ありがとうございました。
これからも一緒に学んでいきましょう!
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