【小説】大好きな切手
私は長男が生まれてから
成長記録や周りの人への挨拶代わりに
家族新聞を作って
みんなに送っていた。
長男は絵がうまかったので
それを表紙に使ったりして
みんなが喜んでくれた。
この頃は、浮気や別居、離婚騒ぎで
しばらく制作をおやすみしていた。
そして
新聞を送るときに
こだわっていたのが切手。
季節の絵柄や
地方の限定のものが
とても可愛くて
送る相手に合わせて
切手を選ぶのも楽しい時間だった。
集めるだけではなく
切手を使うことが趣味だった。
欽一さんは
その私の趣味を知って
私が欲しがっていた切手を
1シート買って送ってくれた。
私は飛び上がって喜んだ。
そして
その頃から葉書のやりとりをしていた。
欽一さんからの葉書が
ポストに入っているときの喜びは
とても大きな幸せにつながっていた。
葉書とFAXのやりとりが
私たちのコミュニケーション手段だった。
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