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「楽したい」精神が、早くて正確な仕事につながっているという話《プログラミング的思考》

こんにちは。
今回は、「がんばりたくない!楽したい!面倒なことが苦手!」というナマケモノ精神こそが、効率よく正確な仕事につながって、生産性が上がるという話です。
ちなみにAIや外注で大量生産してお金を儲けまくろう、という話ではないです。


こびとさんをいっぱい作る

「早くて正確に仕事してくれるこびとさんをいっぱい作るんだよ」と、『こびとの靴屋』という絵本に例えて、私が新人の時に先輩が教えてくれたことがあります。

そう、廃業寸前の靴屋のおじいさん・おばあさんのところにやってきたこびとさんが、毎晩素敵な靴を仕立ててくれたという話です。

休まずコツコツと仕事をしてくれるこびとさん(=コンピュータ)

仕事をしていると、簡単だけど何回も発生する作業とか、逆に、とても複雑な計算とか、ありますよね。
注意して取り組めばいいだけの話、と考えるひともいるかもしれませんが、そろばんの達人でもなく、注意深い性格でもない私は、計算も間違えるしうっかり忘れることもあるのです。

まして、出産してからは保育園のお迎え時間とも戦いながら仕事をしていて、二重三重にチェックするような時間・気力・体力の余裕もありません。

そんな私ですが、会社員時代は就職人気ランキング常に上位の大企業で時短勤務しながらマネージャーになり、個人で仕事をし始めてからもお客様からリピート発注をいただけるのは、天才だからでもなんでもなく、一重にこびとさんに働いてもらうのがちょっと上手だから、だと自分では思っています。

では、私がここで言っている「こびとさん」とは何かというと、ミスをせず正確に動作するもの、つまり機械やコンピューターやプログラムのことを指しています。
(広い意味では、テンプレートやチェックリストも入るかもしれません)

人間はミスをすることがあるが、コンピュータは指示を間違えなければミスしない

私が社会人1年目の頃、仕事を教えてくれた先輩がものすごく細かいことに気が付く人でした。
いや、私がうっかりミスしすぎる新人だったのかもしれませんが、とにかく、資料の採番の間違いとか(1→2→3・・・としなければならないのが、1→2→2・・・になっている、みたいなの)が多かったのです。

毎回間違えるわけではないものの、「採番する」「見直す」という2つの作業ステップがあることがとにかく面倒でした。
1つ1つにかかる時間は短くても、何度も何度も発生する作業だったのです。

そこで、数式を組み込んで、自動で採番されるようにしてみました。このときの資料はExcelで作っているものだったので、手打ちで「1」「2」と入れているところを、先頭だけ「1」にして、次からは「=A1+1」などとしておけば、2行目以降は勝手に1つずつ足し込んでくれる、というものです。

このときは、Excelに組み込んだ数式が、私の「こびとさん」としてせっせと働いてくれました。
こびとさん作りを1回するだけで、新人の私の採番ミスはゼロになりました!
※作る資料のフォーマットによって組み込むべき数式は変わるので、式は一例と思ってください

こんな風に、2回以上同じことが繰り返されて、かつ機械的にチェックができるものについては、プログラミング的なものを活用するととっても楽です。

動画制作の世界の話でいえば、After Effectsで作ったアニメーションをモーショングラフィックステンプレートとしてエクスポートすれば、アニメーションはそのままに文言や色だけ自由に変更できたりする機能を活用するというのと、同じ思想です。

コンピューターは人間と違って疲れないですし、一度指示したらいつまでも正確に動いてくれます。

人間にしかできないところはしっかりがんばる

面倒な仕事をこびとさんで自動化できれば、仕事が正確で早い人、になれます。

私は会社員のときも、個人で仕事するようになってからも、お客様やチームメンバーからは、「仕事が丁寧で正確で早い」と言っていただくことが度々あります。
天才でない私が仕事をやっていけるのは、品質スピードが大きな武器なのです。

面倒な作業を繰り返しやり続けるのはつらいです。
がんばるところを間違えないように、コンピュータやAIをうまく活用することは、仕事の上で大切にしています。
(仕事が早くなれば、お客様も私もハッピーになれるため)


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