愛されたいは偽物?
「愛されたい」という欲求は、
子どもの頃の経験に深く影響されているって知っています?
幼い頃、親や家族から無条件の愛を受けることで、
私たちは心の中で、その愛される欲求を
満たすことができるのです。
しかし、脳の仕組み上「自分は無条件に愛された」と
完全に信じられる記憶を持つ人は少なく、
多くの場合、どこかで「愛されなかった」と
感じる記憶が勝手に作られます。
このような心の傷が、「認められたい」「愛されたい」と
いう思いを強くしてしまうから、不安を呼び寄せるのです。
そのため、私たちは「こうすれば親が褒めてくれるかも」「こうすれば人に好かれるかも」と考え、
家庭や社会、仕事や人間関係の中で、
少しずつ本来の自分ではない「偽りの自分」を
作り上げてしまいます。
しかし、やがて「何かが違う」「これが本当の私ではない」と違和感を抱くようになります。そしてその違和感が、
自己否定感を生み、負のループに陥りやすくなるのです。
本来の自分で生きるには、他者からの承認を望まず、
自分が自分の人生の主人公として、何が大切なのかを
見つめて望む方向に進んでいくことです。
偽りの愛を欲しがる自分から本来の自分へと戻ることは、
私たちがより健康で充実した人生を生きるために
とても大切なことなのですよ。
あなたが「~したい」と思う気持ちがあるとき、
それは自分が主体的に生きている証で、
ポジティブなエネルギーを生み出します。
しかし、「誰かに~してもらいたい」
「誰かのために~しなければならない」という
他者が主体の目標は、不安を生み、
ネガティブなストレスを引き起こしやすいのです。
そして、自分の願望と親や他者の期待を
混同して勘違いしてしまうことがあるのです。
このような混同は、自分自身を見失わせ、
自己効力感を低下させる原因にもなります。
これらの背景には、
「愛されたい」「自分を愛したい」「人を愛したい」
という、
私たちの根源的な「3つの愛の欲求」があります。
人を許し人に愛されることで、自分を許し自分を愛する。
さらに人を愛することができるようになるのです。
この欲求が満たされないと、心身にストレスが蓄積され、
偽りの愛や自分を作りやすくなり、精神的にも肉体的にも
不調を引き起こすことがわかっています。
健康で、若々しく、そして心地よく生きるためにも、
私たちにとってこの3つの愛の欲求を満たし、
「本当の自分」として生きることが大切なのことなのです。
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