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仕事が増えて、ストレスが増えて、給料はほとんど増えなかった。

 ストレスのせいだと思う。

 何かがおかしいのだ。
 頭の中で考えがまとまらなくなってきている。
 一つのことを考えて、どうしようかと思っている最中に違う考えが入ってきていつの間にかその考えに自分が支配されているのだ。
 はっと気づいてもう一度、最初から考え直すのだけど、やっぱり他の考えに乗っ取られてしまう。
 しかも厄介なことにそのほかの考えというやつがどうでもいい話なのだ。

 困ったもので……こいつのせいで自分の生活の問題点に向き合えないでいる。

 おそらくこれは仕事のストレスのせい。
 もうこんな仕事はやめてしまいたいのだけど、他にできないからこんな仕事をしている。
 普通に考えて休みの日まで携帯電話で仕事の話をしなくちゃならないのは完全にワークバランスが崩れている。
 それを国が推奨して、24時間365日電話対応できるケアマネジャーは質が高いなんて言い切っているものだから、こんなことになっているのだ。
 だったらもう少し自由に仕事ができるとありがたい。
 平日の仕事の時間でもどこにいても構わないというふうにしてくれたらちょっとは気持ち的にも楽になるのだ。

 実は今まではそうだった。

 でもそんな自由も失われつつある。
 昨年、管理者になった。
 だから給料は上がったのだけど、少し自由がなくなった。
 まあ給料が上がったのだから良しとしようと思った。
 基本給はけっこうな額になった。
 嬉しかった。

 残念。
 社会保険料がそれに伴って上がってしまった。
 上がった分の給料はそのほとんどが社会保険料に吸い取られてしまい……

 結果としてもらっている給料は以前よりほんの少し上がった金額になっただけ。

 それで在宅勤務がほとんどできなくなった。
 ただ、事務所には出勤するものの午後の訪問が終わってからは直帰することが可能だったのでそれでも他の職種に比べたら自由度が高いのでストレスもなかった。

『管理者が夕方いないのはどうかと思う』

 これは、今年に入って外部からきたクレーム。
 そんなクレームが入ってしまったので、先日からボクは直帰できなくなってしまった。
 給料はほとんど据え置き。
 自由度はなくなる。

 管理者……はっきり言ってやりたくない。

 ストレスで考えがまとまらなくなってきたのはこんな現実から逃避したいからかもしれない。

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